アルゼンチンなどで穀物収量不安定化 過去30年間のデータ解析で2016年4月11日
国立研究開発法人 農業環境技術研究所は3月28日、1981年から2010年までの30年間の世界各地の穀物収量データを解析し、一部の地域・穀物で収量が不安定化したことを明らかにした。
世界の収穫面積のうち、コムギ22%、コメ16%、トウモロコシ13%、ダイズ9%で収量が不安定化していた。コムギで安定化した面積は21%で、他の不安定化した作物にくらべ、不安定化した面積のほうが大きかった。
収量が不安定化した地域は、トウモロコシやダイズを生産するアルゼンチン、コムギを生産するオーストラリアなど穀物の主要輸出国。さらに近年穀物輸入量が拡大し、世界穀物需給に影響を与えている中国東部、インドネシアなどでも収量の不安定化がみられる。また、ケニアなどの栄養不足の問題を抱ている国々でも収量が不安定化している。
同研究所は、高温耐性品種の開発や導入、播種日の見直し、灌漑の導入などを用いて収量の安定化を図ることが重要だとしている。
こうした不安定化の要因には、気候の変化によるものが28~34%。さらにこのうち、2~10%が高温日数割合の変化によるものと示唆されている。
なお、この研究成果は英国科学誌「Environmental Reaserch Letters」に受理され、2月26日発行のオンライン版に掲載された。
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