新型コロナウイルスがもたらす購買行動の変化 レシートからデータ解析 アスマーク2020年4月14日
マーケティングリサーチのアスマーク(東京都渋谷区東)は4月13日、新型コロナウイルスがもたらす購買行動変化を、レシートによる実購買データを解析し、レポートを公開した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛が求められる中、同社は、レシート情報を用いた実購買データをもとに、「直前(海外発生期)」と「国内流行早期」における、生活者のリアルな消費行動と購買内容の変化を分析した。
「消費者のスーパーやコンビニの利用回数はどのくらい減ったか」「どのような購買が増えたか」「何を買い控えたか」など実態をつかむため、同社が運営するレビューサイト「シェアビュー」の登録会員から収集したレシート情報を使い、首都圏在住の20代~50代の女性41人のデータを調べた。
同社は、レシートデータは、少人数でも1人単位で深い消費データをシングルソースで追える特長を持つとしている。
その結果、食品で消費増が顕著だったのは、「ドレッシング」。同時に野菜全般で、「きゅうり、にんじん、じゃがいも、レタス」も大幅な需要増となった。にんじん・じゃがいもは「インスタントカレー」の材料として推測され、きゅうりやレタスは野菜を積極的に取りたいというサラダ需要と見られる。
日用品系では、「シャンプー」や「洗顔料」、「衣料用合成洗剤」など身体を清潔に保つ商品や、「漂白剤」「歯ブラシ」「歯磨き」など衛生系商品の売上が伸びた。漂白殺菌効果や身辺を清潔に保つという意識がこれらのジャンルの消費を押し上げた可能性がある。
全体的に「買い控え」や「行動変化」が見られる中、スーパーの平日購買量が減り、週末に大きく伸びるまとめ買いの実態がデータからも確認された。
また、休日の購買内容を詳しく見ると、「米」や「野菜」「レトルト系食品」といった商品を中心に購買額が増加していた。
レポートの全体は、無料で提供している。
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