認定基準に労働関連分野を追加 「エコマーク」で日本環境協会2020年9月4日
(公財)日本環境協会(東京都千代田区、森嶌昭夫理事長)は9月1日、同協会が運営する「エコマーク」の認定基準を一部変更し、人権や労働など社会面の取り組みを新たに加えると発表した。
新しいルールの導入は2021年4月から。
エコマークは、様々な商品や製品の製造から廃棄に至るライフサイクル全体が環境保全に役立っていることを第三者の立場から認定する制度で、地球を両手で抱え込んだイメージの認定マークそれ自体の名称でもある。
環境を意識した消費者の商品選択行動を助けたり、企業の改善努力を促したりすることで持続可能な社会の形成を導こうとするもので、第三者が認定(認証)するタイプⅠの環境ラベルとしては国内で唯一。
従来、製造工場の現場などで環境関連法令が守られているかどうかの審査にとどまっていたのを、労働基準法や労働安全衛生法をはじめとする労働法令はもとより、人権や企業倫理も含む社会面の取り組みを評価基準に今回新たに付け加えた。
背景には、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」やESG投資といった金融面の動きがあり、環境と経済の両面へのコミットに向け、具体的行動を起こした企業の価値が高まる環境も世界で整いだしている。
そうした流れの加速を狙うのが今回の基準見直しだ。
社会的基準の充足は来年4月1日から始まる新規申し込み段階での必須要件だが、仮に違反があっても是正報告が求められることになる。社会的基準を満たさないことを理由に認定されないことはないが、長期にわたって是正されない場合、事後的に認定が取り消される可能性はあるという。
すでに認定を獲得済みの企業への影響はないが、エコマーク使用契約に基づき契約解除の対象になる場合がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日