超高級米「いのちの壱」コシヒカリに代わる良食味米として注目 龍の瞳2020年9月28日
2000年に発見された水稲品種「いのちの壱」が、誕生から20年を迎え、コシヒカリの代わりになるような良食味米として注目されている。
「龍の瞳(品種名:いのちの壱)」は、2000年9月に、岐阜県下呂市萩原町のコシヒカリの田んぼから偶然に発見されてから今年で20年。「いのちの壱」「龍の瞳」の名は、発見者で(株)龍の瞳の今井隆社長が命名した。
「龍の瞳」は、全国米・食味分析鑑定コンクール金賞を計4回受賞し、「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」で最優秀賞を計3回を受賞するなど食味に優れる。品種改良ではなく、突然変異種を偶然発見したことから、「奇跡の米」とも呼ばれている。
現在は、岐阜県の契約農家を中心とした限定生産で、高品質を維持し、全国のデパート、百貨店、専門店に向けて高級ブランド米として出荷。また、個人客に向けてインターネットなどで、龍の瞳のお米や加工品を販売している。
「龍の瞳」は、コシヒカリの約1.5倍と大粒。茎が太く倒伏しにくいことから、今後の巨大台風などの気象条件に耐えられる品種といえる。15年前の会社設立当時から、1キロ1000円という最高水準の価格帯に設定し、現在の高級米の草分けになった。近年は「青天の霹靂」、「ひゃくまん穀」など珍しい品種名が付けられているが、「龍の瞳」はその先駆けといえる。
同社は、こうした流れの中、さらに安全・安心にこだわる栽培方法を追求。当初、東京オリンピック・パラリンピックに使われることになっていた農産物生産工程管理の国際規格「グローバルGAP」の岐阜県での取得の取得第一号で、最近では、ミツバチに悪影響を与えるネオニコチノイド系の農薬を禁止するなど、自然環境にやさしい農業に努めている。
同社はこれまで、下呂市に約5トンの「龍の瞳」を寄付してきたが、今年は、「いのちの壱」の発見20周年を記念して、龍の瞳の2020年産新米1200キロを下呂市の学校給食センターに寄付する。
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