「生き物に学ぶ賢いドローンVR展」開催中 千葉大学大学院(CAIV)2020年10月8日
千葉大学大学院工学研究院附属インテリジェント飛行センター(CAIV)は、「生き物に学ぶ賢いドローンVR展」をウェブサイト上で公開している。
CAIVで開発した技術や関連する航空及びロボット技術史の展示を、合同会社Advalayの協力のもと、4K3D対応カメラのMatterportで撮影し、バーチャル空間上に再現。PCやタブレットを通して、実際にその場にいるかのような臨場感で見ることができる。
VR展では、展示室でCAIVの技術と関連技術史を紹介。パネルで見る年表や研究成果、研究に関する様々な模型などを展示。千葉市の協力により、約100年前に稲毛海岸の民間飛行場で活躍した飛行機の模型も見られる。
また、実験室として実際に利用されている部屋を隅々まで鑑賞できる。筒状の設備は、乱れの少ないゆっくりした風を起こす回流型低速風洞で、自然環境に近い風速で安定した実験ができるのが特徴だ。さらに、VR展示会場で再生できる動画コンテンツは随時更新され、訪れる度に新たな発見があるよう工夫している。
CAIVは、日本初のドローンに特化した大学内研究所として、2019年10月に千葉大学に設立。ドローンの機能は進化し、飛行も安定しているが、災害医療や救助の現場、点検が必要な狭い空間、物流・農業・林業などの現場で活躍にはまだ課題がある。CAIVではこうした課題の克服に寄与するため、自然界の生物を手本に持続可能な技術を生み出す「生物規範工学」や、これまでにない新しい「人工知能」、未来志向の「人材育成」を加えた3つの軸を基に、技術開発を進めている。
CAIVセンター長で大学院工学研究院の劉浩教授は「VR展は、ドローンに関連するロボティクスと航空の歴史、技術に関心のある高校生や企業の方々のために企画した。CAIVでは現在、ドローン分野の教育研究に特化した社会人ドクターを含む博士後期課程を設けており、世界の熾烈な競争に勝てるような若手人材育成を目指している。これから空の産業革命を一緒に目指していける仲間が増えることを願っています」と話している。
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