産学連携で食べる抹茶の開発に成功 アイスクリーム「天峰」発売2020年12月10日
「アンリ・シャルパンティエ」「C3(シーキューブ)」などの洋菓子ブランドを展開するシュゼット・ホールディングスは、京都大学との産学連携で食べる抹茶の開発に成功。飲んでおいしいだけでなく、加熱工程を経るレシピでも抹茶感や深みを存分に楽しめる「食べて美味しい抹茶」であることが明らかになった。この宇治抹茶「天峰」を使った抹茶アイスクリームを発売する。

「天峰」は、茶師としての最高位「全国茶審査技術十段」(茶師十段)の(株)放香堂の六代目・東源兵衛氏が同社のために厳選した宇治抹茶「天峰」を使ったブランド。一番摘み茶葉から"食べる抹茶"として厳選して合組(ブレンド)されており、抹茶の中でも「抹茶感」と「深み」が高い。
同社は2019年から京都大学大学院 農学研究科の林由佳子准教授と共同研究をはじめ、天峰は「食べる抹茶」として、常温下と60度抽出下で共に他の抹茶以上に「抹茶を感じさせる苦味(=抹茶感)やその深み」が高いという結果が得られた。
本来、飲用の抹茶は渋味や旨味も抹茶の味質として高い評価ポイントとなるが、製菓素材として使う場合、抹茶の渋味は製菓自体の味わいを損ね、旨味は他の原料と喧嘩する可能性がある。「天峰」は抹茶の状態でも抹茶感・深みが他の抹茶より強く、「食べる抹茶」として、製菓に加工した場合でも、その抹茶感・深みが焼成後もそのまま残り、渋味や酸味が低減することが分かった。
「抹茶アイスクリーム 天峰」は京都・滋賀・奈良 で販売。1個入りで486円(税込)。
抹茶アイスクリーム「天峰」
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