中高生が「未来市長」になって考える「きみつ未来ワークショップ」オンラインで開催2020年12月24日
千葉大学のオポッサム研究グループは12月19日、持続可能なまちづくりに関する研究開発プロジェクトの一環で、千葉県君津市と共同で「未来ワークショップ」をオンラインで開催した。
「未来ワークショップ」は、千葉大学オポッサム研究グループが開発した「未来カルテ」を基に、参加者が未来(2050年)の市長になったという設定で行うワークショップ。少子高齢化に伴う産業構造の変化や人口構成の高齢化などの観点から、未来の市の状態や課題を把握し、将来世代の立場から持続可能なまちづくりについて、現在の市長に政策提言する。
自治体のまちづくり政策や総合計画の策定などを行う過程で実施することが多く、自治体と協力して、中高生や市の職員などを対象に開催している。
2015年にスタートし、市原市(千葉)、八千代市(千葉)、館山市(千葉)、西之表市(鹿児島)、田川市(福岡)、北名古屋市(愛知)など全国20か所で開催。
2020年度は新型コロナウイルスの影響で、部分的にオンラインツールを使いながら実施してきたが、今回、君津市で行われたワークショップは、主催側も参加側も全員がそれぞれのパソコンで参加するという「完全オンライン」で実施した。
当日は、参加者が、オンライン会議プラットホームのMicrosoft Teamsをつかって、午前中に「未来カルテ」を使った君津市の2050年の状況に関する説明と、君津市の紹介を受けた。午後には、オンラインホワイトボードサービスmiroを使って、5つの班に分かれて課題や政策のアイデア出しや配置整理を行った。その後、オンラインアンケート機能を使って、他グループの提言の中で良いと思ったものに投票する時間を設け、最後に他の参加者から評価された提言や自ら一押しの提言を、グループごとに石井宏子君津市長に発表した。
紹介された提言は、「林業をAIで」、「公営バスをすみずみに」、「太陽光発電を家に付けることを義務づける」、「5Gを導入して住みやすい家づくりを」、「サイクリングロードをつくってイベントを開催する」、「鶏卵を全国に発信、プリンなど加工品も」、「空き家や空き地を老人ホームに」など幅広い内容となった。
ワークショップ後、参加した中高生からは、「とても楽しく君津市の未来について考えることができよかった」、「君津市の現状やこれからの未来について話し合いができてとても良い経験になった」などの感想が寄せられた。
石井市長は「今回のワークショップの提言を踏まえ、今後の計画づくりに活かしていくとともに、君津の未来がより豊かに、より住みやすいまちとなるよう取り組んでまいります」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日