集めたくなる「農カード」トマト農家が始めた新プロジェクト開始2021年1月14日
オリジナルブランド「あつみちゃんトマト」を栽培するミニトマト農家、おがわ農園(愛知県田原市)は、生産者と消費者を近づける取り組みとして、生産者情報が分かる「農カード」を作って配布するプロジェクトを開始。全国から71人の生産者と農業関係者が賛同し、2020年12月の二次募集では新たに69人が加わった。
農カードは、生産者と消費者を近づけるツールで、イメージとしてはプロ野球カードの農家版。農家と農業を身近に感じ、野菜を買いながら楽しくカードを集めてもらえるよう考案された。名刺サイズのカードで、緑枠が生産者、青枠が農業関係者。これまで、生産者にスポットライトが当たることはあまりなかったことから、同社は「農カードを通して『生産者が主役』になれる貴重な場であると思っている」とし、「誰がどんな想いで作った野菜かわからない」から苦労して作った野菜であっても、食べきれなければ捨ててしまうフードロス問題に繋がると考えている。
農カードの始まりは、テレビで青森県の「漁師カード」という取り組みが紹介されたのを見たおがわ農園 の小川浩康さんがTwitterで「漁師カードの農業版をやりたい」と投稿したのがきっかけ。岐阜(西垣・柿農家)、北海道(川合・ミニトマト農家)の30代若手農家が立ち上げ、デザインや仕組みを考案。2020年8月22日に募集をはじめ、同31日の「野菜の日」にスタートした。参加者は、30~40代の若手生産者が多く、農協や行政ではなく、農家が自ら音頭をとって運営しているのが特徴。
「農カード」裏と表同社では、「農カード」を始めたことで参加生産者同士がTwitterやリアルでの交流が増え、参加者からは「楽しく取り組め農業が楽しくなった」という声が聞かれる。また、消費者からは、「この人が作ってるんだ!」と野菜の背景が見えるようになったことや、Twitterで参加農家と交流できること、カードを集めることが楽しいといった声をあり、子ども食育にもよい影響があるという。
「農カード」は、ポケットマルシェ、食べチョク、自社サイトなどネット販売での同封で手に入れることができる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(167)食料・農業・農村基本計画(9)肥料高騰の長期化懸念2025年11月8日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(84)グルコピラノシル抗生物質【防除学習帖】第323回2025年11月8日 -
農薬の正しい使い方(57)ウイルス病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第323回2025年11月8日 -
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
米の民間4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日


































