アクアポニックス試験農場「湘南アクポニ農場」神奈川県藤沢市に開設2021年2月24日
(株)アクポニ(神奈川県横浜市)は2月14日、アクアポニックスの生産設備の展示、試験栽培、研修などを目的としたアクアポニックス農場を神奈川県藤沢市に開設。SDGsの理念に基づくアクアポニックス栽培・養殖の実践、IT&IoTを活用したスマート農業/養殖の研究施設で、毎週水曜日に一般公開している。

アクアポニックスは、淡水養殖と水耕栽培を組合せた農法。湘南アクポニ農場は、SDGsの理念に基づく環境負荷の少ない循環型農業として世界で注目を集め、日本国内でも徐々に認知度が高まっているアクアポニックスの普及を目的とした施設で、アクアポニックスの知識や技術を学べる施設と研修プログラム(アカデミー)を提供する。
農場施設内では、栽培/養殖を実際に行っており、実物の栽培施設を見学して理解を深めることや、生産のための技術を習得。また、国内での普及を進めるための研究や実証実験の場としての活用を進める。具体的には、日本の環境や市場に適した「品種の試験栽培/養殖」、ITシステムやIoT機器を用いた「スマート農業/水産養殖の検証」と「研修施設」。また、CO2などの温室効果ガスの排出削減に寄与する『実証施設』としての活用する。研究についてはパートナーとなる企業、団体、地域からの利用も想定し、連携や共同研究も進めていく予定。
アクアポニックスの循環の仕組み
<施設の特徴>
1.用途の異なるアクアポニックスの栽培設備をパターンごとに展示
・スタートアップモデル(LED型)
・オフグリッドモデル(太陽光型)
・点滴栽培(太陽光型)
・養液栽培とアクアポニックスの切換モデル(太陽光型)※特許取得済
2.生産(栽培/養殖)を行い、実験や研修も可能
生産品種
野菜:葉物野菜、果樹、など
魚:いずみ鯛(ティラピア)、オニテナガエビ、鯉、チョウザメなど
3.IoT設備、ITによる管理システム
・スマホアプリや環境センサー/Webカメラによる記録や管理を実施し、遠隔からのアクセスも可能
・導入されたIT/IoTシステムの試用や研修
・新規のシステムの実験環境としての利用が可能(導入済みの既存システムとの連携も検討可)
4.CO2などの温室効果ガスの排出削減
・太陽光発電の利用
・肥料効率向上(魚の飼育水や排泄物を農場外へ一切排出することなく肥料へ分解して野菜
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