東北復興応援 被災地で栽培した大麦でウイスキー原酒を製造 アサヒビール×HOPE2021年2月25日
アサヒビールは、アサヒグループと東松島みらいとし機構(HOPE)が取り組む「希望の大麦プロジェクト」で収穫した大麦を使い、ウイスキー原酒の製造に向けた取り組みを開始する。
アサヒビールは、HOPEから原料となる大麦を仕入れ、2022年からウイスキー原酒の製造を始める。まずはウイスキー製造の準備段階として、今年、原料の一部となる「希望の大麦」を6月に収穫。その後、グループ会社のアサヒビールモルトで製麦作業を行う。
今回の取り組みは、「希望の大麦」の収穫量が増え、新たな使用用途や販売先を検討していたHOPEと、地域の原料を使って原酒を製造することで、地域の活性化に貢献したいと考えたニッカウヰスキーの思いから実現。今後、ウイスキーの商品化をめざし、2022年からニッカウヰスキー仙台工場で仕込み作業を開始することで東北の活性化に繋げていく。
アサヒグループはHOPEと共同で2014年から「希望の大麦プロジェクト」に取り組んでいる。同プロジェクトは、東日本大震災で被災した宮城県東松島市の沿岸部の津波被災土地で大麦を栽培し、土地の有効活用を目指すもので、今年で8年目を迎える。
これまで同プロジェクトでは、大麦の栽培面積や生産量を拡大し、大麦を活用した菓子やクラフトビールなどの商品化を通して、東松島市の産業発展に取り組んでた。その結果、2020年までの大麦の総収穫量は150トンを突破し、栽培面積はプロジェクト立ち上げ当初の1.4ヘクタールから約14倍の19ヘクタールまで拡大。プロジェクト当初からの目的である津波被災土地の活用に貢献した。
今後、「希望の大麦プロジェクト」はHOPEが主導する地域に根ざした産業として、さらなる発展に向けた取り組みを進める。また、アサヒビールは、「希望の大麦」を使った中長期的なものづくりを通じて新たな価値を創造し、地域のさらなる活性化と豊かな社会の実現をめざす。
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