「かぼちゃ」の収穫作業を軽労化 加工業務用かぼちゃ収穫機を開発 ヤンマーアグリ2021年3月19日
ヤンマーアグリは訓子府機械工業(株)と共同で、トラクター牽引式の加工業務用かぼちゃ収穫機「KYP900」を共同開発し、9月1日から北海道地区でモニター販売を実施する。
加工業務用かぼちゃ収穫機「KYP900」
重量野菜のかぼちゃの収穫作業は機械化が進んでおらず、茎葉とかぼちゃを切り離す作業から鉄コンテナへの収容作業に至るまで、ほとんどが手作業で行われている。生産者の高齢化も進んでいることから、こうした重労働を担える作業者の確保が困難であるため、作付面積・生産量は減少傾向にある。そこで、ヤンマーアグリは、かぼちゃ収穫作業の軽労化を図るため、訓子府機械工業と共同で開発した加工業務用かぼちゃ収穫機のモニター販売を行う。
「加工業務用かぼちゃ収穫機KYP900」は、茎葉を切り離しうね上で風乾したかぼちゃを、拾い上げ選別し、鉄コンテナに収容する。手作業に比べ約3倍の作業能率で収穫でき、うね上で風乾しておいたかぼちゃを、コンベアとパドルで拾い上げ、傷つけることなく搬送・収容する。
選別・鉄コンテナへ収容
また、コンベア先端部に配置した回転刃で茎葉を切断するため、収穫機へ茎葉が絡みつかず、収穫作業がスムーズ。チルト機構により、収容用鉄コンテナの角度を調整でき、鉄コンテナに収容される時のかぼちゃへのショックを和らげ、傷や割れなどを軽減する。
適応するほ場は、うね間2500mm以上でマルチ栽培の場合は生分解マルチの使用が必要。作業者数はトラクターのオペレーター1人、選別作業者1~2人。トラクター適用馬力は60ps以上。今年度は、北海道地区限定のモニター販売のみ。メーカー希望小売価格は、486万円(税別)。
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