山口県宇部市「あきらファーム」が「事業承継マッチングプラットフォーム」で後継者を募集 リレイ2023年2月3日
山口県宇部市の農園「あきらファーム」は、「事業承継マッチングプラットフォームrelay(リレイ)」で後継者を募集している。
後継者を募集する伊藤さん夫妻
宇部市は、2020年に移住関係の雑誌で1位に選ばれたこともある、知る人ぞ知る移住者に優しい街。「あきらファーム」の伊藤章さんは、そんな宇部市の北の端、来見(くるみ)地区で有機農業を夫婦で営んできたが、夫人が体調を崩したことをきっかけに、農地や山、家をまるごと引き継いでくれる人を探している。
退職前は、刑事をしていた伊藤さんは、人間対人間の仕事だったため、「自然相手の仕事がいいな」と農業を選んだという。退職前から週末などを利用して実家の畑で農業の準備を始め、2016年春に退職するとすぐ「あきらファーム」を創業し、その年の秋には販売も始めた。あきらファームが作る有機野菜は、山口県が認定する有機認証「エコやまぐち100」を取得しており、同じ農法で農業を引き継げば、その認証もそのまま利用できる。
夫婦で有機野菜を100品種も作ることは珍しい規模だが、有機農業を続けていくうちに、自然と多品種をつくることになっていたという。伊藤さんは「1品種だけだと、収入がない季節ができてしう。そこで2、3品種と増やしていくわけですが、それでも有機農業の場合は野菜が突然病気になってしまったり、虫に食べ尽くされてしまうリスクがあるので、そういった時に備えてどんどん品種を増やしていった結果、いつの間にか100品種育てることになっていた」と振り返る。
伊藤さんの事業を引き継ぐ場合は、100種を超える有機農業に加え、伊藤さん夫妻が住む築3年ほどの家もそのまま引き継ぐことができる。玄関を入ると右手にキッチンがあり、左手にはトイレとお風呂。奥は居間で、その左には寝室という、とてもコンパクトな間取り。大家族で住むには難しいが、子ども2人くらいであれば、隣にある納屋の2階の8畳間を改修すれば使うことができる。
夫婦で作り上げてきた有機農業のためのノウハウは、引き継ぐ人には伊藤さんが最低でも1年を通して教えるということで、体力さえあれば一人での移住も可能。土地と家に加えて、農機具や軽トラも引き継げ、身一つで農業を始められる。田舎暮らしと有機農業に興味がある人からの応募を求めている。
問い合わせは、ライトライト(電話)0120-417-007、(メール)info@light-right.jpへ。
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