食で世界農業遺産を感じる「世界農業遺産 阿蘇グルメフェア」初開催2023年9月26日
阿蘇地域の「草原の維持と持続的農業」が世界農業遺産に認定されて10年を機に10月1日~12月28日、「世界農業遺産阿蘇グルメフェア」が開催。期間中は世界農業遺産阿蘇をテーマにしたメニューを味わえる熊本県内の飲食店41店舗で、阿蘇の特産品が当たるスタンプラリーも同時開催。世界に認められた阿蘇地域の「農業」や「食」の魅力をより身近に感じる機会を提供する。
2万2000ヘクタールの広大な草原が広がり、「あか牛」の放牧風景を至るところで目にできる熊本県の阿蘇地域。世界最大級のカルデラを形成する阿蘇には、この草原の循環的な利用と管理システムを通じた持続的な農業や農村文化などが受け継がれている。2012年にイタリア料理のシェフ・宮本健真氏が世界農業遺産への申請を提言したことをきっかけに、民・官が一体となった取組を進め、世界でも珍しい民間発の世界農業遺産認定地域となった。
フェア期間中は、阿蘇地域を中心とする熊本県内41店舗で世界農業遺産 阿蘇を体感できるメニューを提供するとともに、世界農業遺産に関するリーフレットを配布。また、フェアの一環として参加店舗の中から2店舗で料理を食べると参加できるスタンプラリーキャンペーンを併せて実施する。
メニューは、あか牛丼や高森田楽、ステーキなどのほか、バーガーや高菜めしやスウィーツなど様々で、いずれも阿蘇地域産の食材を使った逸品ぞろい。世界農業遺産「阿蘇」を知って、阿蘇の農産物を食べて、楽しむことが、阿蘇の草原を守ることにもつながる。
世界農業遺産の阿蘇地域
世界農業遺産 阿蘇
阿蘇地域は火山性の土壌で養分が乏しく、もともと農業に適した土地ではなかったため、先人たちが草原の草と牛や馬の糞を堆肥として活用し、田畑の土壌改良を続けたことで、多様な農産物を育む大地へと変わった。
堆肥として使用する草原を維持するため、春は野焼きをして草の芽吹きを促す、夏は牛馬を放牧して草を食べさせる、秋は伸びた草を採草して田畑の肥料や牛馬の飼料として利用する、という阿蘇独自の農業システムが自然と形成され、草原の維持につながっている。また、草原は放っておくと森林化してしまうが、人の手によって草原を管理することによって、生物多様性や水源涵養機能、美しい自然環境の維持につながっているほか、農耕祭事等の文化の形成にも寄与している。
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