生物多様性を知る「田んぼの生きもの調査」初のオンライン親子交流会 パルシステム2024年6月12日
パルシステム連合会は6月8日、山形県庄内産直ネットワーク生産者の有機栽培米の水田で生きもの調査を実施した。オンラインでは初となる利用者との交流会を開催し、21アカウントから利用者親子が参加。画面越しに田んぼで捕まえたトンボのヤゴやアカガエルなどのようすを観察した。
「田んぼの生きもの調査」は、有機栽培に取り組む産地を中心に、利用者が生産者と一緒に田んぼに入り、あぜや水路、苗の合間にいる生きものを観察する。ふだん食べているお米を作る田んぼで共存する生きものを知ることで、地域環境と調和した米作りの大切さを伝える取り組み。今回は、自宅にいながら田んぼの生きものを観察できるよう、オンラインで初となる親子交流会を開催した。
現地にいるパルシステムの職員は、田んぼで捕まえた生きものを中継で写し、画面越しの子どもたちがクイズで名前を当てるなど、楽しみながら観察。ほかにもよく見つけられる生きものの種類などとあわせ、有機栽培の田んぼのようすを生産者と一緒に紹介した。
生産者の今野さんは「この栽培方法(環境)を守るために少しでもご飯を食べて協力していだたければ。これからも有機栽培をがんばって作っていきます」と参加者に向けてメッセージを伝えた。子どもたちをはじめ参加者は、交流会を通じ、パルシステムのお米を食べると生きものがたくさんいる田んぼの環境が守られることを実感した。
パルシステムでは、利用者と生産者の交流を目的とした「田んぼの生きもの調査」を20年以上にわたり継続。コロナ禍の期間は、利用者が産地を訪れることが難しくなり、調査データの蓄積が危ぶまれる状況になった。
そこで2022年からは改めて、職員と生産者による調査を開始。同一産地の有機栽培と特別栽培、慣行栽培の3つの区分で調査をしたところ、有機栽培区分では、生きものの種類がほかより多いことを確認している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日