星槎大学と包括連携協定 障害者と働く社会を当たり前に パルシステム神奈川2025年8月19日
生活協同組合パルシステム神奈川と国際学園星槎(せいさ)大学(横浜市青葉区)は、障害者雇用推進に関する包括的連携協定を締結した。障害者雇用が拡大するなか、支援担当者の専門性を向上させ就労継続につなげるため教育・研修などで連携する。
西永副学長(写真左)と藤田理事長
協定締結により、パルシステム神奈川の障害者雇用の際に支援を担当する職員へのメンタルケアなど、星槎大学での相談受け入れや教育、研修を開始する。
多様性を尊重し一人ひとりに合わせた学習環境を提供する星槎大学が、特別支援教育などのノウハウを生かしパルシステム神奈川の職員への教育、研修の機会を設ける。同協定は、両組織の県内地域連携の実績により実現した。
協定締結に当たり、星槎大学の西永堅副学長は「共生社会に資する学びを通し、社会貢献できることを嬉しく思います。障害者の法定雇用率の数値目標に加え、誰もが地域社会に参加して貢献できる社会づくりを目指します」とあいさつ。また、パルシステム神奈川の藤田順子理事長は「包括協定により職員が学び、自信を持って障害のある人に接することで、安心して働ける職場づくりが推進されます。障害のある人も地域のなかで生きる社会の一員として力を貸し合い、2030年ビジョンに掲げる『誰もが認めあい、ともにいきる地域づくり』を推進します」と今後の活動への期待を述べた。
パルシステム神奈川では現在、配送センターの倉庫業務や子会社が運営する就労継続支援B型事業所「ハートコープ湘南」などで、21人の障害者が活躍している。それぞれの特性に合わせて業務を担当してもらうには、支援者の理解と専門性が欠かせない。
専門知識や経験が少ない職員は、支援の責任に精神的負担を感じる場合もある。障害がある職員にとっても、適切な支援を受けることで長く働き続けられることが期待される。
◎障害者雇用促進に関する包括的連携に関する協定概要
<目的>
パルシステム神奈川の障害者雇用に関する支援及び雇用促進・活躍を目指し、障害者雇用支援者専門性の向上と雇用定着に資すること
<連携事項>
(1)障害者雇用支援者の専門性向上に資する教育、研修
(2)従業員の継続的な就労とさらなる活躍に資する教育、研修
(3)その他、本協定の目的達成のために必要な事項
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