国産米重視が83.4%「2025年お米についてのアンケート調査」日本生協連2025年11月21日
日本生活協同組合連合会は10月9日~14日、組合員モニターを対象に「お米についてのアンケート調査」を実施。その結果、米を買うときに重視することは「国産米である」が83.4%と圧倒的多数を占めるなど、消費者の譲れない"こだわり"が明らかになった。有効回答数は5887件。
同調査では、1日に1回以上お米を食べている人は全体の94.8%。高い水準を維持するも、微減傾向が継続している。
各家庭で米を食べる頻度を尋ねたところ、「1日に2回程度(51.0%)」が最多。続いて「1日に1回程度(26.9%)」、「1日に3回以上(16.8%)」という結果となり、全体の94.8%が1日に1回以上お米を食べていることが判明した。
前回調査と比較すると、「1日に2回程度」は1.6%減少、「1日に3回以上」は0.5%減少しており、1日にお米を食べる頻度は前回調査時よりもやや減少した。

米の代わりによく食べるようになったものは「特にない・今までと変わらない」が最多
米の代わりによく食べるようになったものがあるかを尋ねたところ、「特にない・今までと変わらない(76.2%)」、「お米の代わりによく食べるようになったものがある(23.8%)」という結果に。前回調査と比較すると、「ある」の回答は6.6%増加しており、わずかながら、米離れの傾向が認められた。
「お米の代わりによく食べるようになったもの」の具体的な品目については、「パン」「うどん」「パスタ」などが回答の上位にランクインした。

米を選ぶ理由は「米が好き、おいしいから」が1位をキープ
パンや麺などではなく、米を選ぶときの理由について尋ねたところ、「米が好き、おいしいから(62.5%)」、「米を食べるのが習慣になっているから(55.3%)」が回答の上位にランクイン。前回調査と比較すると、「米を食べるのが習慣になっているから(55.3%)」は5.8%減少、「米は安い、経済的だから(6.4%)」は5.2%減少した。
また、米ではなく、パンや麺などを選ぶときの理由について尋ねたところ、「パンや麺は安い、経済的だから(9.4%)」は+5.6%増加。選ぶ際に安さ・経済性を理由とする点については、調査開始以降初めて、「米(6.4%)」を「パンや麺(9.4%)が逆転した。


もっと米を食べたくなる条件について尋ねたところ、「安くなる・増量される(55.5%)」が第1位をキープし、前回調査よりも14.7%の大幅増。次点の「おいしくなる(31.3%)」の7.7%減少を筆頭に、その他の回答はすべて減少に転じており、米価高騰への切迫感を印象づける結果となった。

直近6か月間では、「日本産米を食べる」が圧倒的多数
令和5~6年産米の不足にともない、外国産米の輸入の活発化が指摘されている。そこで、家庭で食べている米の原産地について、ここ半年程度の状況で最も近いものを尋ねたところ、「日本産米を食べる(94.6%)」「どちらかと言うと日本産米を食べる(3.4%)」が計98.0%の多数を占めた。「外国産米を食べる」とした回答の割合は計0.3%、「どちらも食べる」は1.2%に留まった。
一方、政府備蓄米の放出にともない、店頭では数多くのブレンド米(複数原料米)が陳列される事となった。そこで、家庭で食べている米の品種について、ここ半年程度の状況で最も近いものを尋ねたところ、「単一品種(57.9%)」「どちらかと言うと単一品種(22.0%)」が計79.9%の多数を占めた。「ブレンド米を食べる」とした回答の割合は計11.0%、「どちらも食べる」は8.1%に留まった。

米を買うときに重視することは「国産米」「銘柄」などが上位
米を買うときに重視することについて尋ねたところ、「国産米である(83.4%)」、「銘柄(38.0%)」、「産地(32.4%)」、「価格が安い(31.8%%)」が回答の上位にランクイン。前回調査と比較すると、「国産米である(83.4%)」は5.6%増加した。「銘柄」は2.5%減少、「産地」は1.2%減少、「価格が安い」は1.3%減少しており、米の需給混乱・価格高騰が続く中で、「米はせめて原産地だけでも国産にこだわりたい」という消費者の心裡が読み取れる。

また、価格上昇が続いたときに重視しなくなることについて尋ねたところ、「銘柄(34.2%)」「国産米である(22.0%)」「産地21.9%」が回答の上位にランクイン。前回調査では「わからない」が第1位(33.9%)だったのに対して、今回調査では「わからない」は第4位(21.5%)にランクダウンした。米の需給混乱・価格高騰が続く中で、消費者の心裡では「どのこだわりを捨てるべきか」が徐々に明確になりつつあることを感じさせる結果となった。
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