産直提携産地・宮崎県で冷凍ホウレンソウの生産現場を確認 パルシステム連合会2025年12月26日
パルシステム生活協同組合連合会は、12月11日と12日の2日間、利用者が生産者とともに栽培履歴などを監査する「公開確認会」を産直提携を結ぶ産地のイシハラフーズ(宮崎県都城市)で開催。利用者など現地に38人のほか、オンラインでも40人参加し、冷凍ホウレンソウの製造工程や独自開発の営農アプリによる管理体制を確認した。
ホウレンソウの生産現場を確認
公開確認会はパルシステムの産直産地で、農産物の栽培方法や安全性を担保する記録を利用者自らが直接確認する独自の監査制度。生産者と消費者が顔を合わせ、帳票類の確認やほ場と製造施設の視察を通じて相互理解を深め、課題を共有することを目的としている。今回は、年間2000トン以上の冷凍野菜を供給し、独自の管理システムを構築するイシハラフーズを対象に実施した。
監査の主対象は、加工用ホウレンソウで、同社は作付け計画から収穫、冷凍加工と袋詰めに至るまで一元管理する仕組みを構築している。
今回は同社が独自に開発し運用する「営農アプリ」に注目。730か所以上のほ場に設置した看板の二次元コードを読み取ると、作業記録が入力でき、畑の状況をリアルタイムで社内共有できる。監査人となった利用者は、随時、生産履歴を追跡できるトレーサビリティ体制が、安定した品質と供給力、「安心して食べられる冷凍野菜」の担保につながっていることを確認した。
「公開確認会」の参加者
地域貢献と労働環境を評価
監査では、生産管理体制に加え、同社の社会貢献活動や労働環境が評価された。社会貢献活動としては、毎月フードバンクへ冷凍野菜や規格外野菜を提供し、ひとり親家庭や低所得世帯を支援している。労働環境では、外国人技能実習生を含む従業員とのコミュニケーションが良好で、風通しの良い職場環境を築いていることを確認した。
監査終了後の総括では、パルシステム産直事業本部 佐藤哲郎第1産直部長が「自社農場のコントロールにより、工場稼働が滞らず安定的な生産につながっている。地域の担い手確保や販売上のリスクに備えた農地集約など、今後の課題対応に期待します」とコメント。また、イシハラフーズの小倉祥子代表取締役は「今後も農地集約などの課題が多くあります。築き上げたノウハウを若手スタッフに引き継ぐことが大きな使命。スタッフ一丸となり励んでいきます」と今後の抱負を語った。
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