鉄分75%増の低カリウムホウレンソウ特許出願 植物工場2017年5月18日
富士通ホーム&オフィスサービス(株)は公立大学法人秋田県立大学と共同で、鉄分を75%多く含む低カリウムホウレンソウの栽培技術をICTで確立し、特許出願したことを5月15日に公表した。
富士通ホーム&オフィスサービス(株)は福島県会津若松市に、以前は富士通の半導体をつくっていた工場を有効活用し、植物工場「会津若松Akisaiやさい工場」を営んでいる。2014年5月には低カリウムレタスを、15年7月には低カリウムホウレンソウを「キレイヤサイ」というブランドで栽培し販売している。
今回、低カリウム野菜の栽培で培った知見を活用。▽水耕栽培での液体肥料の配合、▽液体肥料を野菜に与える時期、▽工場内の温度や湿度、風などの管理を、富士通(株)が開発した「食・農クラウド Akisai」で管理する。総合的に栽培環境を最適化することで鉄分含有量を75%増加させる栽培技術を、秋田県立大学と共同で開発した。なお、「食・農クラウド Akisai」は生産から経営・販売まで企業的農業経営を支援するクラウドサービスのこと。
同社担当者は「一般的な品種で、育てながら低カリウムや鉄分を多く含むホウレンソウを育てている」と話す。低カリウム野菜は血液透析治療を受ける患者などに好評。今回開発されたホウレンソウで、野菜に含まれるカリウムが気になる人でも安心して鉄分を摂取できる生野菜の提供が提案できる。
(写真)鉄分含有量が一般的な栽培より75%多いホウレンソウの栽培の様子
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(173)食料・農業・農村基本計画(15)目標等の設定の考え方2025年12月20日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(90)クロロニトリル【防除学習帖】第329回2025年12月20日 -
農薬の正しい使い方(63)除草剤の生理的選択性【今さら聞けない営農情報】第329回2025年12月20日 -
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日


































