「乾燥しても死なない細胞」 乾燥耐性遺伝子発現制御ネットワーク発見 農研機構など研究グループ2020年3月24日
慶応大学と山口東京理科大学、理化学研究所、農研機構の研究グループは、乾燥によってもたらされる死を回避し、水を与えられることで細胞分裂を再開するPv11細胞の乾燥耐性を構成するシステムである遺伝子間の制御関係、遺伝子発現制御ネットワークの同定を世界で初めて行った。
この結果、Pv11細胞は乾燥による死を回避するために、乾燥耐性システムのスイッチをONにすることで対処していることを発見した。この成果から、乾燥耐性システムを構成する転写因子のモジュールのうち、乾燥耐性を持たない別の生物で欠損しているものを遺伝子導入することで、乾燥による死から解放された新たな生命の創生が期待される。
同研究成果は学術雑誌PLOS ONEへの掲載に先立ち、同誌Web サイトにてオンライン速報版が3月19日(米国東部時間)に公開された。
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