微細藻類由来の有機液肥で農作物栽培実証 ユーグレナなど2020年7月8日
微細藻類ユーグレナ・クロレラを活用した機能性食品などの開発・販売を手がける(株)ユーグレナは、明治大学黒川農場や戸田建設(株)など5者と共同で、ユーグレナ(ミドリムシ)を原料とした有機液肥を用いた農作物の栽培実証を実施し、従来の化学液肥と同等の農作物の収穫量が得られることを確認した。
脂質抽出後のユーグレナ残渣
ユーグレナ脂質抽出残渣を原料とした有機液肥を製造し、イチゴの栽培で従来の植物性原料から製造した有機液肥および化学肥料の液肥と比較する研究を実施したもの。
その結果、ユーグレナ有機液肥は農作物生育に与える有機酸の被害がみられず、従来の植物性原料から製造した液肥と比べ、農作物の生育に対して有望であることが示唆された。また、化学液肥と比較しても収量・品質に差異がないことも確認した。
ユーグレナからバイオ燃料原料となる脂質を抽出する工程で、抽出後の残渣が副産物として発生。残渣の有効利用や販売可能性を探るなかで、有機液肥に注目したもの。
これまで明治大学黒川農場では、牧草や野菜くずなどを原料とする有機液肥を用い試験を実施していたが、栽培する農作物によっては牧草や野菜くずなどに含まれる有機酸の影響により、生育障害が発生することが課題となっていた。
ユーグレナ脂質抽出残渣は、脂質を抽出する過程で含有する有機酸が減少するため、課題だった有機酸による農作物の生育障害の発生抑制が期待されたことから、牧草や野菜くずの代わりにユーグレナ脂質抽出残渣を使用した有機液肥で実証実験を行った。
(株)ユーグレナは、今後肥料の可能性について複数のパートナーと共同で開発に取り組んでいく。今後も微細藻類やバイオテクノロジーを活用しながら、サステナブルな社会の実現を目指すとしている。
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