ドローンによるオーガニック酒米の種籾直播 徳島県小松島市で実施 ワイズ技研2021年5月18日
ドローンやIotを活用したスマート農業に関する研究・サービス開発を手がける(株)ワイズ技研(東京都渋谷区)は5月17日、ドローンによるオーガニック酒米(山田錦)の種籾直播を徳島県小松島市のいきいきファーム立江で実施したと発表した。田植え不要のドローンによる直播で、作業負担軽減をめざす。
ドローンによるオーガニック酒米の種籾直播を実施
ワイズ技研は、ドローンを利活用した農業業務の効率化に向けて2018年に「SkyFarm」プロジェクトを立ち上げドローンでの散布事業を開始。全国のほ場で多様な農作物への散布事業を通じ、地元農家、農業普及委員、農協など現場の声を聞く中で、稲作で作業負担が大きい田植え業務の負担を減らすため、ドローンで水田に種籾を直接播種する「直播」の実施を検討してきた。
ドローン直播には、アグリイノベーションを推進する(株)マイファームの協力を得て、種籾を鉄粉でコーティングした鉄コーティング種子を使っている。従来ハウスで行われてきた種子からの育苗や、苗床を運ぶという重労働が不要となり、 効率化と負担を軽減できる。 種籾の直播自体は、これまでも各地で試行されてきたが定着に至っていない。ドローンやIoTデバイスの農業への実装が始まる中、 改めて注目される手法となっている。Y'sSmartAgriでは、直播の課題を改めて検討しクリアしていくことで、現実的な運用をめざす。
同社は、農業DX事業として地元団体と連携した地方活性化プロジェクト「Y'sSmartAgri」に取り組んでおり、今回の「ドローン直播」はその第一弾。今後は、播種後の収穫までの間をドローンで生育状況を撮影・解析し、データに基づき最適なタイミングで的確な作業を行うことで、データに基づいた精密かつ効率的な農作業を実現させることをめざす。また、若い人材が積極的に農業に携わるきっかけとなる環境作りを通じて、地域の活性化に貢献する。
種籾直播で現場入りしたドローンチームのメンバー
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