タバコノミハムシ 県内で発生を初確認 ナス、トマト等に食害 富山県2021年9月14日
富山県農林水産総合技術センターは、タバコノミハムシの発生を県内で確認。これを受け、9月10日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
タバコノミハムシの成虫とタバコノミハムシによる被害葉(写真提供:富山県農林水産総合技術センター)
8月に、富山県東部地域のナスほ場で、ノミハムシ類の成虫による葉の食害が確認された。同センターは成虫を採集し、名古屋植物防疫所伏木富山支所に同定を依頼した結果、8月27日にタバコノミハムシ(EpitrixhirtipennisMelsheimer)と診断され、県内で初めての確認となった。
タバコノミハムシは、中央~北アメリカを原産とする外来種。国内では、2011年に群馬県で初めて発生が確認され、8月31日までに、20府県から初確認に関する発生報告がある。
タバコノミハムシの寄主植物は、なす、トマト、ばれいしょ、ほおずき等のナス科作物で発生が報告されている。成虫は体長1.5~2.5ミリ、長楕円形でやや扁平であり、密な短刺毛に覆われる。体色はやや光沢のある赤褐色で、上翅の中央部に不明瞭な黒斑を持つ。また、後腿節は肥大している。成虫は刺激を受けると、後脚により大きく跳ねる。卵は地表に産み付けられ、ふ化した幼虫は地中で根を食害した後、地表近くで蛹化する。成虫は落葉下などで越冬する。
成虫は、葉の片側の表皮を残して食害、または葉を貫通して食害する。このため、直径1~2ミリ程度の多数の小さな白い斑点状の食害痕や丸い穴が観察され、葉が成長すると被害痕が円形の大きな穴になる。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇8月31日現在、本種に対する登録農薬はない。
〇同種が発生している作物の栽培終了時には、近隣のナス科作物へ移動しないように残渣を速やかに処分する。
〇他県の事例では、ほとんどが減農薬や無農薬栽培のほ場で確認されており、慣行の薬剤防除を行っているほ場では被害が拡大する可能性は低いと推測される。
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