柿果皮の黒変 電解水素水による抑制効果とメカニズムを解明 パーシモン研究所×日本トリム2021年9月29日
パーシモン研究所と日本トリムは、電解水素水潅水による柿の果皮黒変の抑制効果とそのメカニズムに関する共同研究の成果を、9月20日~26日に開かれた「第7回カキ国際シンポジウム」で発表した。
ブランド柿「太秋」・果皮が黒変した「太秋」
同研究は、農業用電解水素水生成器から生成される電解水素水を柿に潅水し、柿の果皮の黒変に対する抑制効果とそのメカニズムを調べた。その結果、電解水素水は柿果皮の黒変を約5分の1まで低減。その作用機序としては、黒変に関与する代謝酵素(ホスホリパーゼ、リポキシゲナーゼ)の発現量を抑制することで黒変防止効果を発揮するというメカニズムを報告した。また、黒変抑制により柿の平均卸単価を約27%アップさせる試算結果も報告された。
果物の商品価値は見た目も大きな要素の一つ。ブランド柿「太秋」は栽培環境により柿果皮の黒変が発生し商品価値を落としてしまうという課題があった。そこで抗酸化性があるとされる水素(H2)を含む電解水素水を潅水することでその果皮黒変を抑制し、その作用機序とともに商品価値を上げることに寄与できるかを調査することを目的とした。
電解水素水の潅水は、柿果皮の黒変の程度を1/5に抑制。また、黒変関連遺伝子の発現量をホスホリパーゼに関しては37%、リポキシゲナーゼに関しては33%抑制した。今回の栽培試験をもとにした商品価値に関する試算では、電解水素水の潅水により1kg当たりの平均単価を約27%アップさせるという試算結果も得られた。
共同研究は今後、電解水素水潅水による栽培の規模を大きくし、柿農家の収益やブランド価値への影響を調査していく。また、果皮の黒変障害は他の果物でも共通して起こる課題であることから他の果樹への電解水素水の潅水も検討する。
今回の発表内容は、国際園芸学会の学会誌「Acta Horticulturae」へ掲載予定。
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