ブルーベリーにうどんこ病 県内で初確認 静岡県2021年10月12日
静岡県病害虫防除所は、ブルーベリー類うどんこ病(仮称)の発生を県内で確認。これを受け、10月11日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
菌叢の生じた罹病葉(写真提供:静岡県病害虫防除所)
6月に静岡県西部地域のブルーベリー生産者から病害の診断依頼があり、果樹研究センターに持ち込まれたブルーベリーの葉には赤褐色の斑点と、白色粉状の菌叢が症状として認められた。同病害虫防除所が現地ほ場を調査した結果、ブルーベリーの葉に同様の症状が発生していることを確認した。
その後、現地ほ場で採取した罹病葉を名古屋植物防疫所に送付し、原因菌の同定を依頼したところ、Erysipheelevataが分離され、同県未発生の病害であると判明した。この菌によるブルーベリー類への病害は、3月の日本植物病理学会で、「ブルーベリー類うどんこ病(仮称)」として提案されている。なお、同病は2020年に長崎県で初めて発生が確認され、その後、東京都でも発生が確認されている。
病徴としては、罹病葉の表裏に白色粉状の菌叢を薄く形成し、罹病葉には退緑や赤褐色の斑点が生じる。枝、果実における症状は、現段階で認められていない。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ブルーベリーにおいて同病の登録農薬はないため、耕種的防除を行う。
〇罹病葉は除去し、ほ場内に放置せず埋却などをして適切に処分する罹病樹の剪定枝なども同様。
葉表に生じた退緑、赤褐色斑点(写真提供:静岡県病害虫防除所)
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