コナジラミ類 成虫寄生枝率と発生ほ場率が過去10年で最高 愛知県2021年11月5日
愛知県農業総合試験場病害虫防除室は、トマトにコナジラミ類の発生を県内全域で確認。これを受け、11月1日に病害虫発生予察注意報第11号を発令した。
10月下旬に県内14ほ場で行った巡回調査では、成虫寄生枝率が10.9%(平年3.0%、前年4.8%)、発生ほ場率は50.0%(平年31.3%、前年50.0%)。いずれも過去10年で最も高かった。また、タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病の発病株率が1.86%(平年1.05%、前年1.21%)と、過去10年と比較して2番目に高かった。
同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇施設内への侵入を防ぐため、開口部に防虫ネット(目合い0.4mm以下)を展張する。
〇黄色粘着板や黄色粘着テープを施設内や周辺部に設置し、成虫を捕殺する。
〇多発すると防除が困難となるため、発生初期に表を参考に防除する。薬剤抵抗性の発達を防ぐため、IRACコードが同じ薬剤を連続して使用することは避け、気門封鎖剤も活用する。
〇花粉交配用昆虫を利用する場合は、影響日数に注意して農薬を選定する。
〇タバココナジラミはトマト黄化葉巻病の病原ウイルスを、コナジラミ類はトマト黄化病の病原ウイルスを媒介する。ウイルスの発病株は見つけ次第抜き取り、適切に処分する。
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