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小ギクにハダニ類 本島、伊江島、久米島で発生 沖縄県2021年11月11日

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沖縄県病害虫防除技術センターは、ハダニ類(ナミハダニ黄緑型)の発生を沖縄本島、伊江島、久米島で確認。これを受け、11月8日に病害虫発生予察注意報第5号を発令した。

ナミハダニ黄緑型の雌成虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)ナミハダニ黄緑型の雌成虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)

沖縄本島中南部における10月第4週のほ場調査の結果、ハダニ類の発生ほ場率は62.5%(平年値:7.2%)、茎当たり成虫数は2.0 頭(平年値0.02頭)と平年より多かった。病害虫防除員からの報告によると、久米島で中発生で、今回発生が確認されたハダニは主にナミハダニ黄緑型だった。

同種は様々な農作物を加害し、多種の農薬に対して抵抗性を発達させることが知られている重要害虫。沖縄県に分布するハダニの中では最も防除が難しい種となる。施設作物とキク(露地栽培を含む)での発生が主で、キク以外の露地作物における発生は非常に稀で、沖縄本島と周辺のいくつかの離島では普通に見られるが先島諸島では定着は未確認。

雌成虫は胴体が黄白色~黄緑色で、ややオレンジを帯びる場合もある。通常は後頭部にほぼ左右対称の濃い緑色の斑紋があり、この斑紋が胴体全体に拡大してほぼ真っ黒に見える個体もいる。足は黄白色。雄成虫は胴体前部と脚は白色~黄白色。胴体後部は、前部と同色から黄緑色まで変異が大きい。同種は花き類ではキク、ガーベラ、キヅタ(アイビー)類に寄生し、初期症状はアザミウマに酷似。初めかすり状の小斑点が部分的に見られ、多発すると葉全体に広がりザラザラしたサメ肌状になる。さらに増えると株の上位に集中し、クモの巣状に糸を張り巡らしそこを移動する。放置すると株は黄化し、枯死に至る。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇苗への寄生に注意し、苗床での防除を徹底する。

〇多発してからでは防除が困難となるため、かすり状の小斑点を見つけたら直ちに防除する。ハダニが圃場外から侵入してきた場合、通常は圃場外周に位置する株の下位葉から食痕が生じるため、これらの株を定期的にチェックすることが望ましい。

〇種によって農薬の効果は大きく異なるため、効果のない農薬を誤って散布することを避けるために発生種を特定し、その種に合った農薬を選んで使用することが望ましい。

〇薬剤に対する抵抗性がつきやすいので異なる系統の殺ダニ剤を組み合わせてローテーション散布する。なお、抵抗性発達の危険が少ないとされる気門封鎖剤は同種に対して比較的高い効果を示す。発生初期は気門封鎖剤を連用し、抑圧しきれなかった場合それ以外の殺ダニ剤を使用することが望ましい。

〇開花期以降の発生も多く見受けられるため開花前の防除も徹底する。

〇寄生葉や雑草などは速やかにビニール袋などに入れ、ハダニが逃げ出さないように袋の口を閉め、太陽光の当たるところで数日間放置し、蒸し殺すことが望ましい。

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