富山県で農業分野の作業受託・人材育成サービス 導入検証を実施 YUIME2021年12月9日
一次産業の課題解決プラットフォーム『YUIME Japan』を運営し、一次産業に特化した人材支援サービスを手がけるYUIMEは11月29日~12月3日の5日間、富山県で採択された農業分野の作業受託・人材育成支援サービスの導入検証を実施した。
取り組みでは、人材派遣による収穫などの作業代行、人材育成などのサービスを提供する同社が、主に収穫期での畑仕事、選果場での作業工数、作業人口を数値化。さらに産地間連携として実際に携わっている他の地域での同品種の作業効率なども比較する。その上で、今後の規模拡大に向けた計画提案と作業受託に参画し、その地域に合った園芸生産支援モデルの確立をサポートする。
6月に富山県砺波市で一度目の実証実験として行われた「玉ねぎ」の収穫と調整作業の検証に続く2回目となる今回は、実験として富山県の園芸生産拡大のため、富山市内で「キャベツ」の収穫作業を検証。キャベツの収穫作業において手作業と農業機械を使用した場合の二つの方法でキャベツの選果作業、1ヘクタール約40トンの収穫作業を5人で行えるか検証した。
富山市内で行われた「キャベツ」の収穫と選果作業の導入検証
実証を担当したYUIME人材支援事業 統括の江城嘉一取締役は「結果としてはどちらも期待される作業を実行できた。これは、YUIMEが今まで、一過性の労働力支援でなく、産地間連携を基軸としたネットワークを築き、一年を通して全国で培ってきた様々な農作物や地域の効率的の高い収穫方法などを実践してきたことで導くことができた結果」とコメント。また、今回の検証を担当した富山県農林水産部農産食品課園芸振興係の宮元史登氏は、「県内の農家の所得向上のためには、米の需要減少に伴う野菜などへの作付転換が必要だが、労働力不足から規模拡大に踏み出せない農家も多い。今回の実証の結果が、今後の農家の所得向上と園芸作物の生産拡大につながるよう、農業支援サービスの周知と利用体系の確立に向けて取り組んでいきたい」と話している。
同社は今後、富山県をはじめ全国それぞれの地域に合った園芸生産支援モデルの確立のサポートに向けて様々な機関と連携していく。
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