循環型農業の発展と宇宙農業の実現へ 約1.4億円を資金調達 TOWING2021年12月21日
株式会社TOWING(愛知県名古屋市)は、Beyond Next Ventures、epiST Ventures、NOBUNAGAキャピタルビレッジがそれぞれ運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドで約1.4億円の資金調達を行った。
TOWINGは、環境に配慮した人工土壌「高機能ソイル」を活用した次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」を開発・販売する名古屋大学発スタートアップ。この人工土壌の技術をベースに、地球上における循環型農業の発展と宇宙農業の実現を目指している。
今回の資金調達により、累計調達額は約1.8億円となり、調達した資金を元に、高効率かつ持続可能な次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」のサービス開発に向けて、自社農園を立ち上げ、農園長や事業開発人材の採用による組織体制を強化する。
「高機能ソイル」は、植物の炭等の多孔体に微生物を付加し、有機質肥料を混ぜ合わせて適切な状態で管理してつくられた人工土壌。農研機構が開発した技術に基づき、同社が栽培システムとして実用化した。高機能ソイルは、有機質肥料を高効率に無機養分へと変換。畑で良い土壌を作るには通常3~5年くらいかかるが、高機能ソイルは約1カ月で良質な土壌となる。本来であれば廃棄・焼却される植物残渣の炭化物を高機能ソイルの材料とするため、炭素の固定や吸収効果も期待できる。
2050年には世界の人口が97億人に達し、食料需要は1.7倍に増えると予測されている。同社は、高機能ソイルを活用した持続可能な畑を増やすことで、環境負荷の少ない効率的な食料増産を実現し、食料危機問題の解決へ貢献。また、2050年には月面や火星に1000人が暮らす宇宙基地の建造が構想されており、今後、同社は月面や火星の土をベースとした高機能ソイルを開発し、宇宙でも作物栽培可能なシステムの実現をめざしている。
環境に配慮した人工土壌「高機能ソイル」
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日
-
北海道檜山特産品マルシェ「ひやマルシェ」開催2025年9月12日
-
農福連携 食品産業向け展示商談会「ノウフク見本市2025in大阪」開催2025年9月12日
-
次世代モデルの人工光型植物工場「福井美浜工場」竣工 椿本チエイン2025年9月12日