「再現可能な農業」実現へ ピーマン生育データ収集の取り組み開始 アグリスト2022年2月14日
農業ロボット開発のAGRISTは「再現可能な農業」の実現に向けて、自動収穫ロボットが最も性能を発揮できる生育環境構築を目的とする、自社の試験圃場でピーマンの生育データ収集を開始した。
ピーマン自動収穫ロボット「L」
取り組みでは、ビニールハウス内の温度や湿度など環境データや生育状況に応じたピーマンの画像データの収集に加え、ロボットがパフォーマンスを最も発揮できるピーマンの仕立て方、剪定方法、栽培方法を自社の圃場で検証する。収集されるデータを基にロボットの仕様やピーマンの栽培体系を確立し、「再現性・収益性の高い農業」の実現を目指す。
農作物は潅水など一定量の入力をすると着果等の一定量の出力があると仮定し、その入力と出力を定量的に測定することで、入力と出力の相関関係を見つけることが可能となる。検証では、ハウス内の環境や栽培管理、土壌の内部環境を数値データとして可視化し、その入力データに対し、農作物がどのようにアウトプットするかデータを収集。ハウス内環境データ、土壌の内部データは定点観測で各種センサーにより収集する。
また、株の状態は自動収穫ロボット「L」が圃場内を周回し、農作物の株の状態のデータを定期的に取得。従来の定点観測で株の状態を測定する場合、カメラやセンサが複数台必要になり、高額になるのが課題だったが、同社が開発する自動収穫ロボット「L」が解決する。
再現可能データ
これらのデータを収集、蓄積、解析することで、過去に起きた事象の予測が可能になり、そのデータが様々な状況において蓄積されることで、予測の精度が高まり、"予測"により、再現可能な農業が実現する。同社は、この予測の元になるデータを「再現可能データ」と呼び、再現可能データを収集することで、入力と出力の相関関係を可視化。ロボットの収穫効率化や、農作物の収穫量予測・向上、農作物の育成ノウハウの定量化、病害虫の早期発見が可能となる。
同社は、農業分野へ新規参入を考える企業や、自社製品・技術とアグリストの自動収穫ロボットを組み合わせることで「より収益性・再現性の高い農業」を目指す企業との協業案を募集している。問い合せは、以下のサイトから。
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日