ブドウ収穫後の着色改善方法 標準作業手順書を公開 農研機構2022年2月18日
農研機構は2月17日、収穫後のブドウの着色を光と温度を用いて効果的に改善する方法を記載した標準作業手順書(SOP)を公開した。収穫時に糖度が十分に高く食味が良好であるにもかかわらず、着色不良になったブドウの果皮色を改善する処理条件などを記載している。
収穫後のブドウの着色改善標準作業手順書
ブドウ果皮色の良否は、市場価値に直結する重要な果実形質のひとつだが、現在普及しているブドウの着色系品種では、温暖化による果実成熟期の高温の影響により、着色不良となるケースが増加している。ブドウでは、糖度が十分で食味良好でも色ムラなどの外観の問題で等級が下がるため、着色不良は生産者の悩みの種となっており、簡便で効果的に着色を改善できる技術の開発が求められている。
これまでにブドウの着色改善技術として、環状はく皮や摘葉処理など、栽培期間中の果実を対象とした技術が開発されているが、「収穫後」の果実を対象とした実用的な着色改善技術はなかった。
農研機構は、収穫後のブドウの着色を改善するために光と温度の処理条件を明らかにするとともに、収穫後のブドウの着色を光と温度を用いて効果的に改善する果実発色促進装置を共同開発。リーフレットなどにより技術を紹介しており、このほど、収穫後のブドウの着色改善技術についての詳細な説明書であるSOPを作成した。
収穫後の光照射と温度処理条件が赤色ブドウ品種「クイーンニーナ」の果皮色に及ぼす影響(処理期間:9日)
このSOPは、収穫後の果実の着色改善を実現できる装置の開発・販売を検討するメーカー向けの技術情報を提供。また、主なユーザーとして、果実発色促進装置の購入・利用を検討している果樹生産者、市場・流通業者、普及指導機関を想定している。
果実発色促進装置(粒売りブドウ用)の基本構造
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