「カンキツ用簡易土壌水分計の利用方法」標準作業手順書を公開 農研機構2022年3月8日
農研機構は3月7日、高品質カンキツ生産に役立つ簡易土壌水分計の利用手順を取りまとめ、「標準作業手順書」として公開した。
標準作業手順書
簡易土壌水分計は、ポーラスカップ(多孔質のセラミック)と透明の塩ビ管を接着したシンプルな構造の土壌水分計。塩ビ管内の水位低下量からカンキツが受けている乾燥ストレスを判定し、ストレスの高低に応じてかん水を調節する。簡易土壌水分計の具体的な利用方法を記載した本手順書に沿ってかん水管理を行うことで、糖度の高い高品質な果実の安定生産につながると期待される。
カンキツの果実糖度は土壌水分の影響を受け、適度な乾燥ストレスを与えることにより糖度が上昇するが、乾燥ストレスを与えすぎると、果実の酸度が高まったり、樹体にダメージを与えるなどの問題が生じる。高品質なカンキツの安定生産には、カンキツ樹に過度の乾燥ストレスを与えることなく、果実糖度が上がる適度な乾燥ストレスを付与する必要があるため、カンキツの乾燥ストレスを把握し、かん水管理によって乾燥ストレスをコントロールすることが重要となる。
農研機構は、カンキツの受ける乾燥ストレスの把握に適した、低水分領域での土壌水分の測定に特化した簡易土壌水分計を開発。この水分計の特徴や設置・修理方法を中心に紹介してきた成果情報やマニュアルについて内容を集約した。かん水の要否判定の具体的方法や改良した設置方法などを新たに追加し、「カンキツ用簡易土壌水分計の利用方法標準作業手順書」を取りまとめた。
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