クオンタムリープと資本業務提携 イチゴの安定供給で農業の工業化DX実現へ MD-Farm2022年4月13日
MD-Farm(新潟県新発田市)は、クオンタムリープ傘下のクオンタムリープデジタルファーミングの出資を受け、4月5日に資本業務提携を行った。新鮮なイチゴを一年を通して安定的に供給する農業の工業化DXをめざす。
イチゴ栽培農業の工業化DXを実現するMD-Farmの技術は、天候などの外部環境に依存せずに、冬季に限られてきた高品質なイチゴ栽培を、水、肥料、電気など最小限の資源で安定的に通年生産させることができる。栽培者の習熟度に依存しないため、高齢化による生産者の減少という社会的課題の解決にもつながる。
MD-Farmは、こうした栽培システムを、農業、ロボティックス、IT、AI分析など各分野の専門知識により、LEDを始め、栽培環境設備、栽培棚、自動収穫ロボットなどの関連機材を自社で開発。その組合せを最適化し、コスト削減に努めてきた結果、これまで植物工場で課題となっていた低収益性を克服する目途が立った。また、イチゴの風味、大きさや果皮の硬さなどの品質についても、消費者・使用者の嗜好に合わせて提供できるようになり、これまで熟練農家に限られていた差別化されたイチゴの生産を可能にした。
今回の資本提携についてMD-Farm代表取締役の松田祐樹氏は「私たちの事業をこれから国内外で垂直立上げさせる近道は、国内外での事業・投資のネットワークを持つクオンタムリープ・グループと連携を図ることであると考えた」と説明。また、クオンタムデジタルファーミングの代表取締役の中村智広氏は「元気な地方企業は、日本が世界に誇る大切な資産と考えており、MD-Farmは地道な開発の上に、地方発グローバル展開、日本の農業に根本的な変革をもたらせる企業」と話している。
両社は、今回の資本業務提携を、将来的には合弁会社設立を視野に入れた協業体制へと発展。工業化DXされたMD-Farmの技術を、成長するアジアを中心に現地で展開し、消費者に近いところで生産するモデルへの大きなパラダイムシフトをめざす。
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