あぶらな科野菜にコナガ 早期・多飛来傾向 防除開始時期に注意 北海道2022年5月11日
北海道病害虫防除所は、あぶらな科野菜にコナガが早期で多飛来の傾向にあることを発表。これを受け、5月9日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
長沼町、比布町、北斗市、芽室町と訓子府町の予察ほ場で、4月のフェロモントラップへのコナガ成虫の誘殺は、いずれの地点でも平年より早く、誘殺頭数も多く経過している。また、5月の気温は平年より高いと予報されていることから、今年のコナガ成虫の飛来数は多く、定植後のほ場へ速やかに飛来して活発に産卵するものと予想される。同防除所は、定植時に粒剤や灌注剤処理を実施しない場合には、ほ場の観察に努め、適切な時期から防除を開始するよう呼びかけている。
また、近年は薬剤抵抗性を発達させたコナガの飛来により、従来コナガに対して高い防除効果を示していたジアミド剤の防除効果の低下事例も確認されている。防除に当たっては、異なる系統の薬剤によるローテーション防除を実施するとともに、防除を実施した後の効果確認に努める。また、防除効果が低いと判断された場合には、すみやかに他系統剤による防除を実施するなど、コナガの発生動向に対応した防除が必要となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇定植時に粒剤や灌注剤処理を実施しない場合には、ほ場の観察に努め適切な時期から防除を開始する。
〇防除に当たっては、複数系統の薬剤を用いたローテーション防除を実施する。薬剤防除実施後には適宜防除効果を確認し、コナガ幼虫の寄生が目立つ場合にはすみやかに他系統薬剤による防除を実施する。
〇防除間隔を開けすぎないように留意する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日