【注意報】モモ、カンキツなどに果樹カメムシ類 県西部で多発 高知県2022年6月10日
高知県病害虫防除所は、モモ、スモモ、ナシ、カキ、カンキツ類など果樹全般に果樹カメムシ類のチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシが5月中旬以降、県西部で多く発生すると予想。これを受け、6月9日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
同防除所が、県内4地点で実施している果樹カメムシ類のフェロモントラップ調査における誘殺数は、県東部で平年よりやや多い。中央部で少、中西部でやや少なかったが、西部では5月計919頭(平年131.4頭、前年222頭)、6月第1半旬1168頭(平年18.0頭、前年19頭)と、過去10年で最も多くなっている。
6月2日発表の四国地方1か月予報では、6月の気温は平年より低いと予想されているが、降水量と日照時間はほぼ平年並の見込みで、今後果樹園への飛来および加害が増加するおそれがある。
なお、他県では6月6日現在、香川県、茨城県、奈良県、愛媛県で注意報が発令されている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇花、幼果を吸汁されると落果するので発生を確認したら早めに防除する。果樹カメムシ類の飛来時期、飛来量は地域や園地による差が大きいため、園内外をこまめに見回り、早期発見に努めるとともに、飛来が確認された場合には、速やかに薬剤による防除を実施する。
〇園地への飛来は、曇天で湿度が高く夜温の高い日に多くなる傾向がある。現在誘殺数が多い西部以外の地域でも、今後、気温の上昇に伴い活動が活発となり、チャバネアオカメムシなどが果樹園(モモ・スモモ・ナシ・カキ・カンキツ等)に多く飛来する可能性がある。園地への飛来状況を早期に把握し、被害防止に努める。
〇果樹カメムシ類のフェロモントラップによる誘殺数の推移は、高知県病害虫防除所のホームページを参照。また、防除等は県防除指針「高知県農薬情報システム」を参照するとともに、薬剤の使用に当たっては、農薬使用基準を遵守する。
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