独自の垂直栽培法でムダのない効率的なイチゴ栽培を提案 マラナタ2022年7月1日
株式会社マラナタ(静岡県浜松市)は、イチゴ垂直栽培法の設備やノウハウを提供することで、いちご農家やいちご狩り農園の経営者の農作業が楽になり、収益化につながる次世代型農業のサポートを始めた。

同社は、イチゴ栽培の生産性を上げる垂直栽培設備とそのシステムやノウハウを販売。垂直栽培法では次の3つが実現できる。
(1)イチゴの苗狩りと販売
一般的に国内のイチゴ市場は、クリスマスの寒い時期をピークに、夏に向けて売値が下がり、特に4~6月の期間はイチゴの味が落ち売値も落下。また、この時期はビニールハウスの中が暑くなり、作業は重労働となる。マラナタの垂直栽培法では、売値が低く、作業が大変なこの期間に苗を観葉植物や家庭菜園用に販売して収益化し、次のシーズンのイチゴ栽培をするまでの数か月間、空いたビニールハウスで他の作物を育てることができる。
また、マラナタの垂直栽培は、簡単にポットの取り外しができるため、"苗処分"の重労働も必要なく、次シーズンのイチゴ栽培のための"土を殺菌する作業"も省略。空いた作業期間を別のことへ有効活用できる。
(2)イチゴ栽培の効率アップ
マラナタの垂直栽培法では、従来の平面型の栽培方法から、垂直型栽培へ移行することで、縦の空間を利用し、より多くの苗を栽培することが可能。この方法は、ビニールハウスを増築する必要がないため、設備投資を抑えて、生産数をアップできる。また、ビニールハウス内の環境を変えずに移行することができるため、デリケートなイチゴの苗への負担も少ない。
苗の入れ替えもポット単位で、楽に入れ替え可能。イチゴの苗は大切に栽培してもロスが出てしまうが、ポット単位なら他の苗を傷つけることなく入れ替えられ、発育のよい苗のみを栽培できる。また、静岡県磐田市にある同社の垂直栽培法を導入しているイチゴ農園のイチゴを複数計測したところ、一般的な紅ほっぺの糖度は、12~13度ですが、13度を超えるイチゴもあった。
ポットごと、または、プランターごとに苗を販売できる
(3)組み合わせ自由なプランター
マラナタのプランターは、組み合わせ自由で、どこでもいちご狩りが可能。レジャー施設で催事としてのいちご狩り体験イベントや、イチゴスイーツブッフェでの摘みたていちごなど、イベント用としての販路拡大も期待できる。また、高さをつければ、同じゾーンで、親子でいちご狩り体験を楽しめる。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】新政権の農政~「朝令暮改」2025年10月30日 -
よく食べた栗の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第362回2025年10月30日 -
鳥インフルエンザウイルスの地理的拡散と進化 2024年シーズンの遺伝子を解析 農研機構2025年10月30日 -
第36回岐阜県農業フェスティバルに出店 ステージやイベントで県産農畜産物をPR JA全農岐阜2025年10月30日 -
全国の産地応援 伊藤園と共同開発「ニッポンエール 大分県産完熟かぼすSODA」発売 JA全農2025年10月30日 -
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 長野県産りんご三兄弟」 発売 JA全農2025年10月30日 -
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】ドイツで食べ物は高いか?安いか?2025年10月30日 -
最新の無人・自動運転トラクターを実演 クボタアグリロボ実演会 in加美を開催 JAグループ宮城2025年10月30日 -
東北6県の魅力発信「全農東北プロジェクト」とコラボ企画実施 JAタウン2025年10月30日 -
「JAタウン公式アプリ」リリースで開発・導入を支援 メグリ2025年10月30日 -
GREEN×EXPO 2027公式ライセンス商品を相次ぎ発売 横浜と大阪で期間限定店開設 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月30日 -
適用拡大情報 殺菌剤「ダイパワー水和剤」 日本曹達2025年10月30日 -
ローズポークを食べてプレゼントを当てよう 11月にキャンペーンを実施 茨城県銘柄豚振興会2025年10月30日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月30日 -
国産の針葉樹100%使用 高耐久の木製杭「エコクレオ防腐杭」がウッドデザイン賞 コメリ2025年10月30日 -
近いがうまい埼玉産「埼玉県地産地消月間」11月に県産農産物を集中PR2025年10月30日 -
「長崎みかん」初売りイベント 大田市場で開催 JA全農ながさき2025年10月30日 -
「済生会川口乳児院」建て替え支援として100万円を寄付 コープみらい2025年10月30日 -
「あしきた太秋」出荷に向け説明会 出荷量24トンを計画 JAあしきた2025年10月30日 -
日本コムシスと連携 養豚場向けネットワークインフラを共同整備 Eco-Pork2025年10月30日


































