【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 青森県2022年8月3日
青森県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ)が多発するおそれがあるとして、8月2日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
アカヒゲホソミドリカスミカメ(写真提供:青森県病害虫防除所)
7月25~28日に実施した畦畔等におけるすくい取り調査の結果では、斑点米カメムシ類の発生確認地点率が90.5%(63調査地点中57地点)と非常に高い。
発生確認地点率はアカヒゲホソミドリカスミカメが88.9%(平年:54.8%)、アカスジカスミカメが38.1%(平年:18.3%)と、いずれも平年を大きく上回っている。平均すくい取り虫数は、アカヒゲホソミドリカスミカメが7.5頭(平年:5.0頭)、アカスジカスミカメが3.1頭(平年:2.8頭)と平年より多い。イネ科雑草が残る畦畔や農道では、すくい取り虫数が30頭を超えるところも確認されている。
7月28日発表の「向こう1か月の天候の見通し」によると、今後の気温は平年より高い見込み。斑点米カメムシ類の発生がさらに増えることが懸念される。
アカスジカスミカメ(写真提供:青森県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
次の対策を地域ぐるみで一斉に行うとより効果的。防除適期を逃さないよう注意する。
(1)除草による耕種的防除
〇ノビエ、ホタルイ及びシズイは斑点米カメムシ類の発生源となるため、水田内の除草を徹底する。
〇出穂後の畦畔や休耕田の草刈りは、斑点米カメムシ類を水田に追い込むことになるため、やむを得ず行う場合は、周辺水田の薬剤散布後1週間以内に実施する。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日