【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岐阜県2022年8月3日
岐阜県病害虫防除所は、斑点米カメムシ類(カスミカメムシ類、イネカメムシなど)が県下全域で多く発生するおそれがあるとして、7月29日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
水田畦畔のイネ科雑草に生息する斑点米カメムシ類の「ホソハリカメムシ」、
「クモヘリカメムシ」、「アカスジカスミカメ」(写真提供:岐阜県病害虫防除所)
5月第1半旬から7月第3半旬の予察灯におけるアカヒゲホソミドリカスミカメの累積誘殺数は、岐阜市安食で63頭(平年23.0頭)と約2.3倍。美濃加茂市下米田町で46頭(平年11.1頭)と平年の約4.1倍、下呂市萩原町で146頭(平年72.0頭)と平年の約2.0倍だった。また、同期間のアカスジカスミカメの累積誘殺数は、美濃加茂市下米田町で98頭(平年17.0頭)と平年の約5.8倍。下呂市萩原町で32頭(平年14.3頭)と平年の約2.2倍だった。
7月上~中旬に県内48地点(岐阜・西濃12地点、中濃12地点、東濃12地点、飛騨12地点)で実施した水田畦畔のすくい取り調査で、ホソハリカメムシの平均捕獲数は平年の3.4~21.6倍。また、アカスジカスミカメの平均捕獲数は平年の1.7~7.4倍、アカヒゲホソミドリカスミカメの平均捕獲数は平年の1.2~8.6倍。クモヘリカメムシの平均捕獲数は中濃、東濃および飛騨地域で平年の4.6~46.3倍と多い。イネ科雑草が優占する畦畔では斑点米カメムシ類の生息が顕著に認められた。
7月上旬~中旬に本田ですくい取り調査を行った結果、岐阜、西濃および中濃地域でイネカメムシが捕獲され、出穂前からの本田への飛び込みが確認された。
7月21日に名古屋地方気象台が発表した1か月予報では、気温は平年より高く、降水量は平年並と予想。斑点米カメムシ類の繁殖に好適な条件になると考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
<本田および畦畔の管理>
(1)斑点米カメムシ類は、出穂期と同時に水田に侵入し、開花~糊熟期にかけて水稲を加害し、斑点米を発生させる。また、イネカメムシは出穂直後から吸汁し、特に開花期に吸汁すると不稔を起こすと考えられるため、防除時期に注意が必要。
(2)斑点米カメムシ類の生息密度を低減させるため、畦畔、農道ぎわ、水路ぎわ、休耕田、および水田周辺などの除草を地域全体で一斉に行う。特に、イネ科雑草は好適な餌植物となるため出穂させないように管理する。
(3)水稲の出穂直前から出穂後の時期に除草を行うと、斑点米カメムシ類を水田内に追い込み、被害を助長する恐れがあるため、出穂10日前までに除草作業を完了する。
(4)水田内のヒエ類等のイネ科植物は好適な餌植物となるため、水稲が出穂する前に除去する。
<薬剤による防除>
(1) 斑点米カメムシ類(主にカスミカメムシ類)に対する散布剤による防除は、穂揃期及びその7~10日後の2回実施する。
(2)斑点米カメムシ類(主にカスミカメムシ類)に対する粒剤による防除は出穂期の7~10日後が基本となるが、使用する薬剤により防除時期が異なるので注意する。
(3)イネカメムシに対する防除は、一般的な斑点米カメムシ類と異なり防除時期が早く、粒剤による防除は出穂期の5~10日前が防除適期となるため、前年の被害ほ場およびその近辺では防除時期に注意する。
(4)住宅地付近での防除は、事前周知に努め、薬剤が飛散しないよう注意する。
(5)ミツバチが飼養されている地域で防除を行う場合は、養蜂業者との連携を密にし、危被害の未然防止に努める。
(6)農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
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