【注意報】果樹カメムシ類 美濃地域で多発のおそれ 岐阜県2022年9月6日
岐阜県病害虫防除所は、カキ、ナシ、ミカンなどに主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシの果樹カメムシ類が、美濃地域で9月中旬以降、多く発生するおそれがあるとして、8月30日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
岐阜市則松に設置した予察灯における、8月第1半旬から8月第4半旬のチャバネアオカメムシ誘殺数は1508頭(平年796.6頭)と平年の約1.9倍、ツヤアオカメムシ誘殺数は235頭(平年132.3頭)と平年の約1.8倍だった。また、美濃加茂市山之上町に設置した予察灯における、8月第1半旬から第3半旬のチャバネアオカメムシ誘殺数は222頭(平年117.8頭)と、平年の約1.9倍。クサギカメムシ誘殺数は365頭(平年283.2頭)と平年の1.3倍だった。
8月中旬におけるヒノキ毬果口針鞘数(カメムシの吸汁痕)は、岐阜市秋沢で1果当たり13.7本と、山林からの離脱の目安とされる25本/果に近づいている。岐阜地域において一部のカキ園では、すでに第一世代成虫の飛来が確認されており、今後、山林から離脱するカメムシ類がさらに多くなる恐れがある。
8月25日に名古屋地方気象台が発表した1か月予報では、気温は平年並~高いと予想。同虫の活動に好適な条件が続くため、園内への飛来と果実の吸汁による被害果の発生が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の被害の発生には地域差や園地差があるため、園内へ飛来を確認したら防除を実施する。なお、薬剤散布は夕方か早朝に行うと効果的。
〇果樹カメムシ類の飛来は夜温及び湿度が高く、風の弱い日に多くなるため注意する。
〇防除に当たっては、周辺環境、気象条件等に注意し、薬剤の飛散防止に努める。
〇農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日