【注意報】小ギクに黒斑・褐斑病 多発のおそれ 沖縄県2023年1月10日
沖縄県病害虫防除技術センターは、小ギク(彼岸出荷用)に黒斑・褐斑病の発生を沖縄本島(中南部)で確認。これを受け12月26日、令和4年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
沖縄本島における12月のほ場調査の結果、本病害の発病葉率は19.6%(平年:0.6%)、発生ほ場率100%(平年:17.2%)となり、平年と比べ多発生となっている。また、過去2年の発生推移と比較しても高い発病葉率を示している。地域別の発病葉率は中部が7.9%、南部が29.0%で特に南部地域で多発生となっている。
多発時の様子(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)
褐斑病の病原菌はSeptoria obesa H.&P.Sydowで発病適温は20~28℃で発生が多い。病徴は初め不規則な褐色少斑点を生じ、のちに不正形、楕円形、円形の黄褐色ないし黒褐色病斑となる。黒斑病の病原菌はSeptoria chrysanthemella Saccardoで発病適温は24~28℃で発生が多い。病徴は褐斑病にきわめて類似しており、外観的な区別は難かしい。
伝染源は感染親株ならびに摘心後の株で、被害葉上に形成される柄子殻から風雨により柄胞子が飛散し、周囲に伝播。多発時では大型病斑が増加し、下葉から枯れ上がり、上位葉へと進展し、ひどい場合には半数以上の葉が枯死する。高温多湿条件で多発し、肥料切れや窒素過多により発生が助長される。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病葉は速やかに除去し処分する。
〇施肥管理を適正に行う。
〇ほ場の排水・通風を良くする。
〇水滴の跳ね上がりを防止するため、敷草を行う。
〇発生が認められた場合は薬剤散布による防除を徹底する。
〇連作ほ場では、摘心後から予防散布を行う。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
米の民間4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日 -
タイミーと業務提携契約締結 生産現場の労働力不足の解消へ 雨風太陽2025年11月7日 -
スマート農業分野の灌水制御技術 デンソーと共同で検証開始 ディーピーティー2025年11月7日 -
コクと酸味引き立つ「無限エビ 海老マヨネーズ風味」期間限定で新発売 亀田製菓2025年11月7日


































