【注意報】水稲にヒメトビウンカ 多発のおそれ 茨城県2023年5月29日
茨城県病害虫防除所は、水稲にイネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)が県西地域と県南の一部地域で多発のおそれがあるとして、5月24日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
表1:水田におけるヒメトビウンカ第一世代成虫の予測産卵最盛日および予測防除適期
5月23日現在、有効積算温度から計算した水田におけるヒメトビウンカ第一世代成虫の産卵最盛日は、平年よりやや早いと予測される。5月中旬現在、県西・県南地域の小麦圃場におけるヒメトビウンカの10回振りすくい取り虫数は、本年を含む過去8年中最も多い。2~3月に採集したヒメトビウンカ越冬世代幼虫におけるイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率は、県西・県南地域15地点中7地点で5%以上の高い値だった。
表3:水稲のヒメトビウンカ防除に使用できる主な本田散布薬剤
表4:水稲のヒメトビウンカ防除に使用できる投げ込み型の殺虫剤
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇イネ縞葉枯病の発生地域で、近年育苗箱施用剤を使用してもなお本病の発生が多かった水田や、本年育苗箱施用剤を使用しなかった水田等では、表3を参考にしてヒメトビウンカを対象とした本田防除を行う。
〇近年、ヒメトビウンカに対する防除適期が早まっているため、表1の防除適期をよく確認し、適期に防除を行う。
〇無人ヘリコプターや乗用管理機等による本田散布を行うことができない水田では、投げ込み型殺虫剤(表4)による本田防除を行う。
〇育苗箱施用と本田散布の体系防除を行う場合は、薬剤抵抗性の発達を抑えるため、IRACコードの異なる薬剤を選択する。
〇イネ縞葉枯病抵抗性品種作付けの水田であっても、ヒメトビウンカの増殖場所となるため、同病の多発生地域では防除を行う。
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