【注意報】ネギ、ブロッコリーに「シロイチモジヨトウ」県内全域で多発のおそれ 埼玉県2023年8月22日
埼玉県病害虫防除所は、ネギ、ブロッコリーにシロイチモジヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、8月15日に令和5年度病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
ふ化直後のシロイチモジヨトウ若齢幼虫(ネギ葉)(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
埼玉県病害虫防除所によると埼玉県内のシロイチモジヨトウのフェロモントラップへの誘殺数が平年の2~8倍に達している。特に7月第6半旬以降に急増し、ネギほ場では卵塊や幼虫の食害が確認されている。
シロイチモジヨトウは野菜、花きを中心として60種類以上の作物を加害するため、今後ブロッコリー等への被害も懸念される。ネギでは、ふ化幼虫が集団で葉の先端や折れた部分から葉身内へ食入してしまうと、薬剤の効果が低下するため、同防除所は、被害を確認したら直ちに防除するよう呼びかけている。
ネギを食害するシロイチモジヨトウ中齢幼虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
◎注意報発表の根拠
埼玉県病害虫防除所が設置したシロイチモジヨトウのフェロモントラップへの雄成虫誘殺数が、3地点(深谷市、越谷市、杉戸町)いずれも平年を上回って推移。注意報を発表した昨年度と同様か、地点によっては7月第6半旬以降に昨年度の2~4倍に達している。
気象庁が8月10日に発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か多いと予想されている。ネギほ場において、幼虫の食害が平年よりやや多く確認されており、今後、ブロッコリー等の他作物でも被害拡大が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇早期発見に努め、卵塊やふ化直後の1~2齢幼虫の集団を見つけたら速やかに取り除き、ほ場外で適切に処分する。
〇幼虫が作物内に食入すると薬剤の効果が低下するため、被害を確認したら直ちに防除を実施する。
〇老齢幼虫に対しては薬剤の効果が低下するため、薬剤散布は若齢幼虫のうちに実施する。また、同一系統の薬剤の連用は避ける。
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