【注意報】カキ、カンキツなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2023年9月13日
和歌山県農作物病害虫防除所は、カキ、カンキツ、ナシ、ブドウ、キウイフルーツに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、9月13日に令和5年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
和歌山県農作物病害虫防除所によると、8月中旬以降、県内3地点(紀の川市粉河、有田川町奥、みなべ町東本庄)の予察灯におけるチャバネアオカメムシの誘殺数が平年を上回る傾向が続いており、9月上旬にかけて増加傾向となっている。クサギカメムシも8月中旬以降の誘殺数が平年より多い傾向が続いている。
紀の川市粉河の予察灯における8月26日~9月5日の誘殺数は、チャバネアオカメムシが1844頭(平年355.7頭)、クサギカメムシが848頭(平年77.9頭)だった。(図1、図2)。
有田川町奥の予察灯における8月26日、9月5日の誘殺数は、チャバネアオカメムシが465頭(過去9年の平均448.1頭)、クサギカメムシが117頭(過去9年の平均33.9頭)。また、みなべ町東本庄の予察灯における8月26日、9月5日の誘殺数は、チャバネアオカメムシが8168頭(平年1627.0頭、クサギカメムシが552頭(平年148.3頭)だった。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の飛来量はほ場間差が大きい。ほ場内での発生及び被害状況をよく観察し、防除は発生に応じて早めに行う。
〇山林に隣接するほ場では飛来が多く、集中して加害される傾向がある。
〇カキでは「富有」、カンキツでは収穫時期の早い極早生ウンシュウミカンで被害が大きい。
〇台風通過後や強風後には、一時的にほ場への飛来が多くなることがある。
〇今後の発生動向については、農業環境・鳥獣害対策室のウェブページ内農作物病害虫防除所の果樹カメムシ情報や各地域の振興局、JA等の情報を参考にする。
〇防除薬剤は最新の登録情報(農林水産省農薬登録情報提供システム)を参照し、適正に使用する。特に収穫が近いほ場では薬剤の収穫前日数に注意する。
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