東京農大と共同研究 良食味米「コシヒカリ」で低糖質米を実現 栽培手法を確立 ジェイフロンティア2024年4月18日
ジェイフロンティアは、2018年12月から東京農業大学農学部の上地由朗教授と共同で進めていた「低糖質米開発プロジェクト」において、コシヒカリを用いたおいしい低糖質米を「栽培法×選別法×おいしい品種/コシヒカリ×おいしくて低糖質」で特許出願した。
「低糖質米開発プロジェクト」に取り組む東京農業大学の上地由朗教授(左)とジェイフロンティアの中村篤弘社長
良食味米は、米でんぷんの一つであるアミロース含量が低いため、糖質が吸収されやすいことから、糖質の吸収を抑えるため、糖質の分解スピードが緩慢な高アミロース品種の開発や他穀物とのミックス食品が開発・提供されている。一方、健康的な食生活を志向する人や糖質制限が必要な人が良食味米を食事に取り入れる場合には、摂取タイミング・摂取量を制限しなければならない。
「低糖質米開発プロジェクト」は、高アミロースの新たな米を開発するのではなく、食味の良さで日本人から愛されているブランド米品種「コシヒカリ」のおいしさを損なわずにアミロース含量を上昇させる手法を確立し、"美味しさ"と"低糖質"を両立する米の開発を目指すプロジェクト。2018年から、同社と東京農業大学の上地由朗教授が共同で進めている。
共同開発では、糖質が吸収されにくい「コシヒカリ低糖質米」の研究・開発を行い、良食味米のアミロース含量を上昇させる手法を確立。5年の検証結果についてタンパク含量を抑え、アミロース含量が高い米を作るための栽培条件や各種要因などの検証を行った結果、美味しさそのままに糖質を抑えた米を生産栽培する手法を見い出し、このほど特許を出願した。
「栽培法×選別法×おいしい品種/コシヒカリ×おいしくて低糖質」の特長は、胃腸に負担がかかりにくく、アレルゲンになりにくいこと。粒が大きく歯ごたえ・甘みを感じやすく、少量でも満腹感を感じやすい新感覚の低糖質米となる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日