【注意報】臨時調査で過去10年最多 水稲にイネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月11日
愛知県は、水稲にイネカメムシが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月3日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室によると、6月27日に県内水田(主に極早生品種)9地点19ほ場で実施したイネカメムシの臨時調査(本田内20回すくい取り調査)で、複数地点において、出穂前の水田でイネカメムシの発生を確認した。多いところでは69頭捕獲された地点もある。
前年調査(令和5年)による同種の発生量(調査ほ場あたりの平均年間捕獲数)は、9.20頭(平年2.22頭、令和4年5.05頭)で、過去10年と比較して最も多い。冬期の気温も高めに推移したことから、越冬数は多いと推測される。
6月27日発表の1か月予報では、向こう1か月気温は高いと予想されており、今後も本虫の活動に好適な条件が続くと予測される。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇イネカメムシは、出穂直後から籾を吸汁し不稔籾を生じさせることから、発生すると減収につながるため、出穂期に薬剤防除する。さらに、出穂期防除の7日から14日後頃(発生が多い場合は7日から10日後)に追加で薬剤防除する。
〇出穂とは穂の先端の籾が少しでも顔を出した状態であり、全体の4~5割の茎が出穂した日を出穂期という。ほ場における出穂期の確認は難しいため、生育予測ツール(Agrilook)の活用や、走り穂が見られる頃などを参考に判断する。
〇イネカメムシに対する薬剤は表のとおり、水溶剤、液剤、フロアブル剤等が効果的。
〇一部の地域ではエチプロール水和剤(商品名:キラップフロアブル)でイネカメムシに対する感受性が低下している事例が生じていることから、防除薬剤の選定については地域の指導機関等に相談する。
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