「イネカメムシ」の水田侵入 県東部地域で多発 適期の薬剤防除徹底を 群馬県2024年7月25日
群馬県農業技術センターは、県東部地域で「イネカメムシ」が水田に侵入している事例が多く見つかっており、今後、生息域が同地域以外にも拡大する可能性が高いことから注意を呼びかけている。
イネカメムシ(提供:群馬県農業技術センター)
イネカメムシは、成虫の体長が12~13ミリの大型の斑点米カメムシ。加害時期は、他の斑点米カメムシ類より早く、イネの出穂始めから加害する。出穂始めに加害されると不稔が発生しやすくなる。
穂揃期~入熟初期に加害されると斑点米を発生しやすくなるため、イネカメムシが水田に侵入し、加害されたイネは「不稔による大きな減収」や「斑点米による品質低下」が発生。また、イネへの嗜好性が強く、イネ科雑草に寄生する個体は少なく、水田週辺の畦畔雑草管理では発生密度を低減できないため、防除適期にあわせた本田防除が必要となる。
群馬県農業技術センターが7月19日に発表した「令和6年度 病害虫情報 第4号」によると、イネカメムシの発生状況(7月15日現在)は、県東部地域で、水田への侵入が調査した12点のうち7地点で確認。雑草地での生息は、調査した12地点のうち8地点で確認した。また、越冬地では調査した8地点のうち8地点の越冬地を確認。その他、トラップ調査で前橋市の予察灯では6月24日に1頭の捕獲があった。
イネカメムシの侵入が確認された水田の防除適期
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇周辺水田より出穂期がとても早い、またはとても遅い水田では被害が集中することがあるため注意が必要。
〇防除後、産卵された卵からふ化した幼虫の発生や、成虫が再飛来することがあるため、幼虫や成虫の発生を認めたら追加防除する。
〇ふ化直後の幼虫は小さく、発生に気づかない場合があるため水田内をよく観察する。
〇防除を行う際は、イネカメムシが侵入している水田を広域的に防除すると効果が高くなる。
〇気象庁が7月18日に発表した今後1か月の気象予報によると、平年に比べ気温が高い確率80%。斑点米カメムシ類が発生しやすい気象条件が予報されている。
〇付近に養蜂業を行っている地域は、農薬散布時に養蜂業者と調整をとり、蜜蜂への影響を軽減させるために、蜜蜂の活動が最も盛んな時間帯(午前8時~12時まで)を避け、可能な限り早朝または夕刻に行うなど対策を取る。
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