農業課題解決と技術革新へ 広沢技術振興財団ものづくり技術助成事業に採択 AGRIST2025年1月30日
AIとロボットを活用したスマート農業パッケージを販売するAGRISTは、広沢技術振興財団(茨城県つくば市)の令和6年度ものづくり技術助成事業における試験研究部門の助成金を受け、AI搭載きゅうり収穫ロボットの機能拡張に向けた研究開発を開始。同研究で、収穫作業に加え、摘葉・摘果作業の自動化を目指し、さらなる省力化と収量増加に貢献する。
日本の農業は、深刻な人手不足と高齢化という課題に直面しており、特に収穫作業は重労働で、担い手不足が深刻。AGRISTは、この課題を解決するため、2019年からAIを搭載した自動収穫ロボットの研究開発に取り組んできた。ピーマンとキュウリの自動収穫ロボットは既に一部の農業生産法人への導入実績があり、自治体やJAと連携した導入実証も行ってきた。
現状のきゅうり自動収穫ロボットには、葉が収穫物を遮ってしまい、認識アルゴリズムの精度が低下する課題が残されているため、収穫性能の向上にはさらなる技術革新が必要だった。
広沢技術振興財団は、茨城県における産業振興に寄与することを目的に、ものづくり技術の高度化に関する試験研究、普及等に対して助成を行っている。令和6年度は、中小企業や個人事業主による具体的提案を優先して採択する方針。今回の助成は、試験研究助成事業として、1件あたり原則として200万円以内の助成金が交付される。
今回の助成受託により、AGRISTはきゅうり収穫ロボットの早期社会実装を目指し、以下の研究開発を行う。
◎研究の概要
・摘葉機能および摘果機能の開発
きゅうり栽培において重要な作業である摘葉・摘果作業を自動化する機能を開発。これにより、収穫作業と合わせて一連の作業をロボットが行うことが可能となり、大幅な省力化に繋がる。
・開発した機能の現場実証
開発した機能を実際の栽培現場で実証実験を行い、性能と実用性を検証する。これにより、現場のニーズに合わせた改良を行い、より効果的なロボットの開発を目指す。
・茨城県でのロボット導入モデルの検証と整理
茨城県の農業現場を想定したロボット導入モデルを検証し、費用対効果や導入効果を明確化する。これにより、農家が導入を検討しやすくなり、普及促進に繋がる。
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