【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年5月29日
埼玉県病害虫防除所は、ムギ類に赤かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、5月16日に令和7年度病害虫発生予察注意報第1号を発表した。

(提供:埼玉県病害虫防除所)
埼玉県病害虫防除所によると、今年の熊谷のアメダスデータから推定される赤かび病子のう胞子飛散好適日は、4月1日から4月30日までの積算日数が11日(平年同期9日)と過去10年で4番目に多くなっている。
また、5月に入ってからも胞子飛散好適日の出現が多く、なかでも4月24日から5月13日までの20日間では16日に達しており、11月下旬以降に播種した小麦では最も感染しやすい開花期と子のう胞子飛散好適日が完全に一致している。
(提供:埼玉県病害虫防除所)
同所が実施している5月上中旬の病害虫発生状況調査では、複数の調査地点で各麦種において本病の発生を確認。5月1日以降も降雨日が多く病原菌が増殖しやすい状況で、播種が12月上中旬となった小麦では開花期に降雨に遭遇する頻度が高くなっている。
気象予報によれば、5月16日以降も多発好適日になりやすい気温の高い曇雨天があることが予想され、同病の急速な蔓延と病勢進展が懸念される。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)現在発生が見られる小麦ほ場では、蔓延防止のため収穫前日数及び使用回数に注意して、早急に薬剤による追加防除を実施する。
(2)刈遅れにより麦類が降雨に当たると、本病の進展等を助長する原因となるため、適期に確実に収穫する。
(3)収穫前にほ場を確認し、赤かび病の発生が多い場合や発生ほ場で倒伏が生じている場合は、赤かび病や倒伏の被害を受けていない他の麦とは分けて収穫する。
(4)収穫に用いる農機やコンテナ等は、作物残さがないよう清掃し清潔に保つ。輸送に当たっては、乾燥した状態のコンテナ等を使い、急な降雨による水濡れ防止のために覆い等を用意する。
(5)収穫後、適切な水分まで乾燥する間に赤かび病菌が増殖してしまう場合があるため、収穫した麦は可能な限り速やかに乾燥調製施設に搬入し乾燥させる。
重要な記事
最新の記事
-
会長に中嶋康博氏を選任 食料・農業・農村政策審議会2025年10月29日 -
10月31日に食糧部会 新委員で審議 農水省2025年10月29日 -
「出張!値段のないスーパーマーケット」大阪・梅田に開店 農水省2025年10月29日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」青森県で開催 JA全農2025年10月29日 -
岩手県新ブランド米「白銀のひかり」デビュー ロゴマークを初披露 JA全農いわて2025年10月29日 -
茶畑ソーラー営農型太陽光発電でバーチャルPPA契約 JA三井エナジーソリューションズ2025年10月29日 -
基腐病に強い赤紫肉色のサツマイモ新品種「さくらほのか」を育成 農研機構2025年10月29日 -
サツマイモ基腐病に強い 沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」育成 農研機構2025年10月29日 -
アイガモロボ(IGAM2)環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の対象機械に認定 井関農機2025年10月29日 -
2025年度JA熊本県青壮年部大会開催 JA熊本中央会2025年10月29日 -
鳥インフル 米ジョージア州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
SNSで話題 ライスペーパーレシピ本『ケンミンぼうやに教わる ライスペーパーレシピ』発売2025年10月29日 -
2025年度JCSI調査 生命保険部門で「顧客満足度」9度目の1位 CO・OP共済2025年10月29日 -
東京農業大学「第二回スマート農業・ロボティクス研究シンポジウム」開催2025年10月29日 -
地産全消「野菜生活100 本日の逸品 茨城県産紅ほっぺミックス」新発売 カゴメ2025年10月29日 -
自律走行AIロボット「Adam」北海道で展開 住商アグリビジネスがPRパートナーに 輝翠2025年10月29日 -
ファームエイジと連携 放牧農家における脱炭素を促進 Green Carbon2025年10月29日 -
ハレの日の食卓を彩る「旬を味わうサラダ 紅芯大根やケール」期間限定発売 サラダクラブ2025年10月29日 -
パルシステム「ポークウインナー」に徳用パック登場 プラ約1.5トン削減も2025年10月29日


































