「促成栽培トマトにおける天敵タバコカスミカメ利用」SOP公開 農研機構2025年7月16日
農研機構は7月14日、「促成栽培トマトにおける天敵タバコカスミカメ利用によるタバココナジラミの密度抑制技術標準作業手順書」(SOP)を公開した。
促成栽培トマトにおける天敵タバコカスミカメ利用によるタバココナジラミの密度抑制技術標準作業手順書
促成トマト栽培では、害虫タバココナジラミが媒介するウイルスによって引き起こされるトマト黄化葉巻病の発生が深刻な問題となっている。タバココナジラミは幅広い化学合成殺虫剤に対し抵抗性を発達させているため、殺虫剤に頼り過ぎない新たな防除体系の確立が求められている。
促成トマト栽培では、9月上旬の定植から晩秋までの期間と春季の2度、タバココナジラミの侵入リスクが高まる。薬剤の使用を低減しながら効果的に被害を抑制するため、ウイルス病による被害リスクが大きい定植から晩秋の期間は害虫忌避剤「グリセリン酢酸脂肪酸エステル(別名:アセチル化グリセリド)」と化学合成殺虫剤を使い、タバココナジラミの密度が再び高くなる春季は天敵昆虫のタバコカスミカメによる防除を主体とする総合的な防除体系を確立した。
この体系では、バンカー法(天敵の餌となる生物や植物を利用し、長期にわたってほ場内で天敵を管理する技術)を使い、晩秋からタバコカスミカメを維持・増殖させ、春季に活用することが重要なポイント。この体系の導入により、栽培期間を通じてトマト黄化葉巻病の感染リスクを抑え、化学合成殺虫剤の使用回数を低減できる。
重要な記事
最新の記事
-
相対取引価格横ばい 60kg2万7613円 取引数量3.5万t過去最小2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】楽しい活動モットー 女性枠・高知県農協理事 川井由紀氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】一途に農に寄り添い 特別賞・茨城県・ひたちなか農協元専務 先﨑千尋氏2025年7月16日
-
【第46回農協人文化賞】"農の文化"次世代に 特別賞・千葉県八街市長 北村新司氏2025年7月16日
-
国内初 畜産分野のカーボンクレジット発行 JA鹿児島県経済連とEARTHSTORY2025年7月16日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
【注意報】りんごに褐斑病 県中南部で多発のおそれ 岩手県2025年7月16日
-
米の「5次問屋」どこに? 流通のせいで高騰? 小泉農相とドン・キホーテの意見を検証2025年7月16日
-
人工衛星データで水稲収穫量予測 農水省が実証研究で事業者募集2025年7月16日
-
「財源が」は「罪源だ」【小松泰信・地方の眼力】2025年7月16日
-
飲用牛乳 コスト指標作成で合意 地域差も考慮 農水省2025年7月16日
-
【JA人事】JAさくらんぼひがしね(山形県)松浦洋二組合長を再任(5月20日)2025年7月16日
-
持続的な食料システム普及に貢献する産品を表彰「FOOD SHIFT セレクション」募集開始 農水省2025年7月16日
-
全農オフィシャルアンバサダー石川佳純さんに県産農畜産物を贈呈 JA全農いわて2025年7月16日
-
「夏休み親子で体感!みやぎ お米の学校 バスツアー」参加者を募集 JA全農みやぎが協賛2025年7月16日
-
令和7年産シャインマスカット・ピオーネ旬入り宣言式 生育遅れも品質は良好 JA全農おおいた2025年7月16日
-
2025いわて純情むすめ認定式を開催 JA全農いわて2025年7月16日
-
九州の主産地から出荷 みずみずしく柔らかい「夏のアスパラガスフェア」開催 JA全農2025年7月16日
-
桃の名産地・韮崎市新府で出荷開始「はね桃」に大行列 JA梨北2025年7月16日
-
茨城県産「冷凍焼き芋」特価のキャンペーン実施中 JAタウン2025年7月16日