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【注意報】イネカメムシ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年7月25日

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埼玉県病害虫防除所は、イネにイネカメムシが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月23日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。

埼玉県病害虫防除所によると、7月3日のイネカメムシに関する注意報発表後も多発が継続。県内に設置している水稲用乾式予察灯6基における7月14日までの誘殺数合計は1,020頭に達し、同虫が多発した2024年同時期の誘殺数合計(491頭)を大きく上回っている。

昨年同時期は同虫の誘殺を確認した水稲用乾式予察灯は3地点だったが、今年は全6地点で誘殺が確認。1日で200頭以上の誘殺地点もある。

埼玉県内の早期栽培「コシヒカリ」等で、越冬世代成虫の集中的な侵入が相次いで確認。すでに産卵と幼虫の発生も確認されている(写真1~4)。

写真1:穂を加害する成虫と写真2:卵塊(提供:埼玉県病害虫防除所)写真1:穂を加害する成虫と写真2:卵塊(提供:埼玉県病害虫防除所)

写真3:幼虫(すくい取り試料)と写真4:多数の成虫が侵入した水田(提供:埼玉県病害虫防除所)写真3:幼虫(すくい取り試料)と写真4:多数の成虫が侵入した水田(提供:埼玉県病害虫防除所)

病害虫防除所の調査定点14水田のうち約36%で成虫の侵入を確認。出穂期に多数が侵入した水田では、7月中旬、径36cm捕虫網20回振りにおいて成虫32頭・幼虫13.7頭の計45.7頭が捕獲された(水田内3地点の平均)。

主に7月上中旬に病害虫防除所が実施した雑草地・畦畔等における斑点米カメムシ類一斉調査で、イネカメムシが捕獲された地点の割合が、昨年の9.5%(21地点中の2地点)に対し本年は26.9%(26地点中の7地点)と高い。

7月17日に気象庁が発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か少ない予想。今後も同虫の発生に好適な条件が継続し、多発生が予測される。

写真5:イネカメムシによる基部斑点米(提供:埼玉県病害虫防除所)写真5:イネカメムシによる基部斑点米(提供:埼玉県病害虫防除所)

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)イネカメムシはイネの出穂後に穎花および籾の基部を激しく加害するため、株当たりの寄生頭数が少ない場合でも大きな被害につながる可能性がある。

(2)出穂期~開花期頃に集中的な加害を受けると著しい不稔が発生し、大幅な減収につながる。出穂期~穂揃期(不稔対策)および出穂期の8~14日後(斑点米対策)の2回、薬剤による防除を必ず実施する。

(3)イネカメムシは、休耕地や雑草地、水田内外のイネ科雑草の穂も餌として利用する(写真6・7)。イネの出穂前や登熟期の後半以降には、これらイネ科雑草が重要な餌資源となるため除草を徹底する。

写真6:水田内のノビエの穂に群がる成虫と写真7:メヒシバの穂を吸汁する成虫(提供:埼玉県病害虫防除所)写真6:水田内のノビエの穂に群がる成虫と写真7:メヒシバの穂を吸汁する成虫(提供:埼玉県病害虫防除所)

(4)周辺より出穂の早い品種・作型、あるいは周辺より出穂の遅い品種・作型では、被害が集中しやすいため防除を徹底する。なお、出穂前から多数の成虫・幼虫が認められる場合には出穂前にも追加で防除を行う。

(5)農薬による蜜蜂への影響を軽減させるために、散布は蜜蜂の活動が最も盛んな時間帯(午前8時~12時まで)を避け、可能な限り早朝または夕刻に行うなどの対策を講じる。

表:イネカメムシの防除薬剤例(地上防除・無人航空機防除両対応)

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