【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
佐賀県農業技術防除センターは、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、9月11日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
チャバネアオカメムシ(提供:佐賀県農業技術防除センター)
佐賀県農業技術防除センターによると、ヒノキ球果の平均口針鞘数は18.8本/果と急激に増えており、離脱の目安となる25本/果に到達した地点もある(図1、表1)。また、ヒノキ樹上における果樹カメムシ類の平均成幼虫数は37.0頭/5枝で、8月中下旬調査(19.5頭/5枝)から急増している(図2、表1)。
佐賀県内2地点に設置している予察灯において、果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)の誘殺虫数が8月3半旬(8月21~25日)以降増加。特に、8月6半旬以降は平年より多い(図3)。また、9月上旬に、一部の果樹園では果樹カメムシ類の飛来が確認されている。
球果の口針鞘数及びヒノキ樹での寄生の状況から、ヒノキ球果からの離脱が始まっている地域があると考えられ、今後、果樹園への飛来数が増加するおそれがある。
福岡管区気象台が9月4日に発表した九州北部の向こう1か月の気象予報では、気温は平年より高い予想。同虫の発生に好適な条件であることから、果樹園に飛来し被害を生じるおそれがある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)飛来状況は、地域、園地、園地内の場所によって異なるため、園内外をよく観察し、早期発見に努める。
(2)飛来が確認されたら、合成ピレスロイド系薬剤又はネオニコチノイド系薬剤で直ちに防除を行う。両系統の薬剤の残効期間は10~15日程度。なお、ネオニコチノイド系薬剤は、30~50mm程度の降雨で防除効果が低下するため、散布後に同雨量以上の雨が降ったら再散布する。
(3)果樹カメムシ類は、夜行性で日没直後からしばらくの間に最も盛んに飛翔し園内に侵入。そのため、果樹園に侵入する直前の夕方に薬剤を散布すると効果が高い。また、地域全体で一斉防除を行うと高い効果が得られる。
(4)施設栽培では、開口部に防虫ネット(4ミリ以下)を設置する。
(5)今後の発生状況は当センターが発表する各種情報及びホームページを参考にし、防除対策の詳細は「佐賀県病害虫総合防除計画」を参照する。
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